【イカルウィット(カナダ北部)=北沢卓也、尾形聡彦】5日始まった主要7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では各国の財政状況も論議された。菅直人財務相は、日本の国債発行残高の多さを「金メダルの水準」と紹介しつつ、2010年度予算成立後、直ちに財政再建に取り組む方針を「公約」した。 「我が国の国債残高は、オリンピックであれば金メダルが間違いなくもらえる水準だ」――。5日夜(日本時間6日午前)の食事会で、菅直人氏は自嘲(じちょう)気味に財政の厳しさを語った。 食事会では欧州の閣僚が口々に、財政再建に苦しむギリシャへの懸念を語ったという。菅氏が「『ギリシャ』という名前が議論されたが、それがジャパンという名前でなくてよかった」ときわどい冗談を飛ばすと、出席者から笑い声が上がったという。 ただ、金融危機後の経済の落ち込みを支えるため、大規模な景気刺激策を相次いで実施してきたG7各国の財政事情は