大規模な漏水が発生した愛知県豊田市の「明治用水頭首工」。各地で河川の取材はそれなりにしてきたが、「川の底が抜けた」という状況は恥ずかしながらまったく想像できなかった。やはり現地を確認せねばと19日午前に訪れ、見聞きした状況をお伝えする。 普段は見えない川底がむき出しに まず、おおもとの水は長野県の下伊那郡を源流とする「矢作川(やはぎがわ)」の流れだ。地元の人によれば普段は流量も豊富で、下の写真の位置からは水がなみなみと貯まっているように見えるはず。それが今回、数日で水がみるみる減り、一部で川底の土がむき出しになってしまった。 漏水が発生した現場である矢作川。普段は水面下にある川底の土が一部でむき出しになっている(2022年5月19日、筆者撮影) 写真で人が歩いている辺りは普段、川の下だという。「石積みの堤防の下半分が白くなっているところが、普段の水の高さ」だと地元の人が指をさした。 地元の