NHK「ブラタモリ」の人気もあるのか、古地図ブーム、江戸ブームだそうですね。現代と過去の地図を比較する、というのが流行してるみたいで、わたしも先日それを特集してる雑誌を読みました。みんな江戸時代の「風景」に注目して楽しんでる。 で、谷口ジローの新作もそっち方面といえるかもしれない。 ●谷口ジロー『ふらり。』(2011年講談社、876円+税、amazon) 江戸時代後期、寛政のころ、江戸の街を歩く初老の男性。上品な物腰で脇差しだけを帯刀。武士ではなさそうです。彼はすでに隠居の身で街歩きが趣味と見え、江戸のあちこちに出かけていきます。しかしそれだけじゃなく同じ歩幅で歩く訓練をしているらしい、ちょっと謎の人物。 作品内では最後まで主人公の名は明かされませんが、もちろん彼は伊能忠敬ですね。 まだ日本全土の測量を開始する前、家督を譲り隠居してから趣味というか野望というか、江戸で天文学を学んでいたころ
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