エッセイマンガなのに不穏で不穏で。 いがらしみきお『今日を歩く』(2015年小学館、537円+税、amazon) いがらしみきおがご近所を散歩する「だけ」のエッセイマンガ。新しい道と景色を発見しようとするわけでもなく、くり返しいつもの道を歩きます。 ところがこれが普通じゃない、怖いマンガなのです。何が怖いかといって、主人公が何を考えているのかわからないのが怖い。 エッセイマンガというのは、当然ながら作者の一人称で描かれていて、モノローグも多用されます。ですから、作者が何を考えているのかわからない、ということは本来ありえない。 しかし本書ではそれがありうるのです。いがらしみきおという存在は狂騒的な『ネ暗トピア』の作者にして、ハートウォーミングふうに見せてる『ぼのぼの』はまあおいといて、最近は目を離せないホラーマンガを連発するひと。 マンガキャラクター化されたいがらしみきおは、頭のてっぺんあた
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