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茨城県が制定し、来月、誕生五十年を迎える「茨城県民の歌」で、原子力をたたえる歌詞を問題視する声が出ている。国内初の原子炉を郷土の誇りとする歌詞は、東京電力福島第一原発事故によって状況が一変。郷土愛を育むための歌とあって、原発に反対する県民は「歌詞を変えた方がいい」と訴える。 (永山陽平) 茨城県民の歌は、県が歌詞と曲を公募して一九六三年三月十六日に制定された。一番から三番まであり、原子力に関する歌詞は三番で出てくる。当時、次世代のエネルギーと期待された原子力を「世紀をひらく原子の火」と礼賛。「このあたらしい光」で「あすの文化をきずくのだ」と高らかに歌う。 同県東海村の日本原子力研究所(現・日本原子力研究開発機構)に設置された原子炉が、核分裂を連続させる臨界に国内で初めて成功したのは、歌を制定する六年前の五七年。郷土が誇る研究施設の偉業に、県内は祝賀ムードに包まれたという。三番の歌詞は、そう
本日発売の週刊漫画アクションで、町山が連載していたコラムが最終回になります。 最後なので、漫画アクション連載の漫画が原作で、双葉社が製作費を出資した映画『鈴木先生』について率直な批評を書きました。 掲載された文は自分で短くしたものですが、以下に、短縮する前の原文を掲載します。 必ず、映画『鈴木先生』鑑賞後にお読みください。 ★UP後、思うところあり、補足しました。特に最後の太字の部分。 1987年、『八月の鯨』という映画で、リンゼイ・アンダーソン監督は、主演女優リリアン・ギッシュ(当時94歳)の顔を大きく捉えたショットを撮影した後、「ギッシュさん、ありがとう。おかげで素晴らしいクロースアップが撮れました」と言った。すると共演の女優ベテイ・デイヴィス(当時79歳)はこう言った。 「そうよ! 彼女が発明したんだもの」 正しくは、リリアン・ギッシュがクロースアップを発明「させた」のだ。 劇映画が
南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! さて、どうにもパッとしない日々が続いている。まずは個人的な話から。雪ばかり降る山形の天気同様、どうにも気持ちが重くなりがちだ。 そもそも胸に謎の痛みが走ったのが始まりだった。病院に駆け込んだのが12月上旬。心臓の冠動脈になにか不具合があるのか、狭心症の疑いが強いとわかった。食べすぎで腹を壊したり、飲みすぎで頭痛を抱えることはあるが、未経験の苦痛というのはまことに気持ちが悪いもので、ギュギュっと締めつけられるような心臓の痛みにしばらく悩まされた。 血圧はけっして高くなく、冠動脈がつまったというわけでもない。仕事がいくつか重なったせいか、急に寒くなったのが悪かったのか……原因はけっきょくわからないが、心臓の血管がちょくちょく痙攣をしているとわかった。
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