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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (202)

  • オリンピック最大の敗者は開催都市

    クリストファー・コープマン(米ジョージメイソン大学研究員)、 トマス・サヴィッジ(米ジョージメイソン大学准教授) <オリンピック開催都市には新たな投資や観光客がやってきて、長期的に経済を活性化するというのは、IOCの宣伝文句であって事実ではない。現実はむしろその逆だ> (写真は、次の夏季五輪開催都市東京の知事として五輪旗をリオから引き継いだ小池百合子) オリンピックはスポーツの祭典だ。開催期間中は世界のほぼ2人に1人が、人生を懸けて戦うトップ選手の姿を観戦する。世界は感動のエピソードに酔いしれ、夢を見て、奮い立つ──だが、おとぎ話はここまでだ。現実を見渡せば、開催都市への経済波及効果が実際にはほとんどないことが判明する。人々の酔いも、一気にさめる。 【参考記事】リオは便乗商法が花盛り、五輪マークのコカインまで 一見すると、オリンピック開催は経済活性化の切り札のように見える。壮大な新スタジア

    オリンピック最大の敗者は開催都市
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/08/25
    英国も景気後退して揉めてる最中「五輪後のブラジルに好況の未来は見えない。ブラジルが参考にすべき国は、2004年のアテネ五輪に巨額の資金を注ぎ込んだことが遠因となって2010年に財政危機を招いたギリシャだろう」
  • ライアンやマケインも敵に回し、ますます孤立するトランプ

    <ライアン下院議長やマケイン上院議員の予備選について前代未聞の「不支持」を表明したトランプ。共和党内まで敵に回す言動に、メディアからは末期的な見方が> 前回のコラムでもお伝えしたイスラム教徒の戦没米兵の遺族、カーン夫との確執に関しては、トランプはいくらでも謝罪のタイミングがあったはずですが、逆にカーン夫に対して怒りを募らせるばかりです。そんなトランプに対して、民主党だけでなく共和党の中からも批判が加速しています。 自分自身が帰還兵であるジョン・マケイン上院議員を筆頭に、ポール・ライアン下院議長なども「カーン氏へのリスペクト」と「トランプへの批判」を表明しています。また、副大統領候補のインディアナ州知事マイク・ペンスの場合は、さすがにコンビを組んでいるだけあってトランプの批判はしていませんが、カーン氏への尊敬を何度も口にしており、トランプの「火消し」役に回っている格好です。 選挙戦の初期

    ライアンやマケインも敵に回し、ますます孤立するトランプ
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/08/05
    ここ最近のトランプの逆噴射ぶりはすごい。奥さんのスピーチ盗用からイスラム系戦没米兵の遺族への攻撃、そして赤ん坊への噛みつきと、WWEの悪役レスラーも真っ青。
  • 戦死したイスラム系米兵の両親が、トランプに突きつけた「アメリカの本質」

    <イラク戦争で息子を失くしたイスラム系アメリカ人夫の、民主党大会で語ったスピーチが話題となっている。アメリカの憲法の精神をわかっているのか、とトランプに問いかけた>(戦死した息子の遺影の前で米憲法の冊子を掲げるカーン夫) 二大政党の党大会で話題になるのは、指名候補や将来有望な政治家のスピーチ、候補を支持するスターの顔ぶれだ。しかしときには、無名の人々のスピーチが、著名な人々以上にパワフルなメッセージを伝えることがある。 先週、ヒラリーに招かれて民主党大会の壇上に立ったキズル・カーンは、パキスタン系のイスラム教徒の移民で、アメリカ国籍を持つ弁護士だ。息子フマユン・カーン大尉は、2004年にイラク戦争で自爆テロに遭い戦死した。 「ドナルド・トランプ。あなたは、アメリカの未来を預けてくれと言う。だが、その前に質問させてもらいたい。憲法を読んだことがあるのか? ないなら、私が持っている冊子を喜

    戦死したイスラム系米兵の両親が、トランプに突きつけた「アメリカの本質」
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/08/02
    悲痛にして強烈「アーリントン国立墓地に行ったことがあるのか? 行って、アメリカ合衆国を守って死んだ勇敢な愛国者の墓碑を見るといい。彼らがあらゆる宗教、性別、人種だとわかるだろう」
  • 異例尽くしの共和党大会で見えた、「トランプ現象」の終焉

    トランプが指名候補を獲得し、最悪の事態は回避された共和党大会。しかし依然として政策上の分裂は埋められず、予備選で対抗馬だったクルーズは最後までトランプ支持を表明しなかった> 今週18~22日の4日間にかけてオハイオ州クリーブランドで開催された共和党大会は、何もかもが異例だった。まず象徴的だったのは、地元の人気共和党知事で、ドナルド・トランプ候補に対抗して予備選を戦ったジョン・ケーシック知事が「不参加」を表明したことだ。 ケーシックだけでなく、ブッシュ一家も同様で、「存命中の共和党の大統領経験者」が顔を見せない党大会となった。ちなみに、大会の前週にジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が、一家を代表してNBCのインタビューに応じ(インタビュアーは、ブッシュ元大統領報道官のニコル・ワレス氏)、「人々はトランプに騙されている」と激しい口調でトランプの代表候補選出に反対していた。 党大会では、日替わり

    異例尽くしの共和党大会で見えた、「トランプ現象」の終焉
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/07/22
    それがなかなか終わらないから不思議なんだよなあ。終わると思いたいけど。
  • トランプ夫人のスピーチ盗用疑惑も 異常事態続出の共和党大会

    <開催中の共和党大会でトランプは大統領選の代表候補として正式に指名された。しかし今回の党大会は、共和党の歴代大統領や代表候補、党指導部らが軒並み出席を拒否する異常事態。さらにトランプ夫人のスピーチ「盗用疑惑」まで飛び出した>(写真は大会初日に登場したトランプ〔左〕とメラニア夫人〔左〕) 今週18日からオハイオ州クリーブランドで始まった共和党大会は、前代未聞の事態に陥っている。 通常の共和党大会なら、歴代の大統領と指名候補、党指導部、最終的に指名候補の支持を表明した予備選のライバルが出席し、候補を讃える演説を行って盛り上げる。 ところが、今年の党大会では、2人のブッシュ大統領(41代と43代どちらも)、2008年の指名候補ジョン・マケイン、2012年の指名候補ミット・ロムニー、といった重鎮が次々と欠席を表明した。予備選でライバルだったジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事、リンゼー・グラム上院議員

    トランプ夫人のスピーチ盗用疑惑も 異常事態続出の共和党大会
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/07/21
    盗用疑惑&妻と子供たちの確執。もはやドラマだ。ニュース見るかぎり、党大会の会場はえらくまっ白だった。
  • 米国で警官による黒人射殺相次ぐ、ネットに動画公開され反発広がる | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    7月7日、米ミネソタ州セントポールで6日夜、車を運転していた黒人男性が停止を求めた警官に銃で撃たれて死亡した。前日にはルイジアナ州バトンルージュでも黒人男性が白人警官に撃たれて死亡する事件が発生。オバマ大統領は7日、2つの事件について「多くの米国人が感じている怒りと不満、深い悲しみ」を感じているとフェイスブックに書き込んだ。写真はワシントンで6日撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron) 米ミネソタ州セントポールで6日夜、車を運転していた黒人男性(32)が停止を求めた警官に銃で撃たれて死亡した。前日にはルイジアナ州バトンルージュでも黒人男性が白人警官に撃たれて死亡する事件があり、警察の対応に反発が強まっている。 ミネソタ州の事件では、車に同乗していた女性が事件直後に動画を撮影し、交流サイトのフェイスブックに投稿。動画には血を流して意識を失っている男性の様子が生々しく記録されてい

    米国で警官による黒人射殺相次ぐ、ネットに動画公開され反発広がる | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/07/09
    じっさい動画見て戦慄したもんな。ロドニー・キング事件を彷彿とさせるような映像の威力を思い知らされた。
  • 英EU離脱に憤る若者たち: でも実は若年層は投票しなかった世代

    <英EU離脱の結果に、75%は残留票を投じたという若年層は怒りをあらわにしている。しかし、若年層が投票の鍵を握ると言われていたが、今回も若者の投票率は低かった...> 若年層は怒りを露わにしていてる ワーキングクラスの怒りがまさかの英国EU離脱を生んだ。栗原康さんの著書「村に火をつけ、白痴になれ」が日で大評判だそうだが、英国の労働者たちはEU村に火をつけてしまったのである。 が、75%は残留層を投じたという若年層は怒りを露わにしていて、6月24日もBBC2の「ニュース・ナイト」という番組を見ていると、若いライターでEU残留派のパリス・リーズが、初老の歴史学者で離脱派のデヴィッド・スターキーに向かって憎悪をむきだしにしていた。 「はっきり言ってお年寄りの世代は、私たちのように長く生きない。若い世代はもう飽き飽きしているんですよ。私たちの世代は授業料を払わなければいけません。あなたたちは払う

    英EU離脱に憤る若者たち: でも実は若年層は投票しなかった世代
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/07/03
    ブレイディみかこ氏の視点から見ると、やっぱりおもしろい。他人事じゃないね。
  • トランプ陣営はスタッフも資金も足りない

    <選対部長コーリー・ルワンドウスキを解任したトランプ陣営だが、そもそもまともな「選対部」自体がまだ存在していない。問題の根は資金不足で、選での歴史的大敗の気配も漂い始めた> 米大統領選で共和党の指名が確定したドナルド・トランプが6月末、選対部長のコーリー・ルワンドウスキを解任した。トランプ陣営への大きな打撃と思いたいところだが、気に留めておくべきことが2つある。 1つ目は、トランプが共和党候補の指名獲得を確実にした5月以降、選挙参謀のポール・マナフォートが前面に出るようになり、ルワンドウスキの影が薄くなっていたこと。トランプの側近はFOXニュースに、今はマナフォートが「すべてを取り仕切っている」と語った。 2つ目。ルワンドウスキが去ることが打撃となる可能性に言及すれば、それは同時に、トランプ陣営には確固たる選挙運動の体制があると示唆することになる。それは違う。トランプ陣営に、そん

    トランプ陣営はスタッフも資金も足りない
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/07/02
    「そもそもまともな「選対本部」自体がまだ存在していない。問題の根本は資金不足で、本選での歴史的大敗の気配も漂い始めた」
  • 選挙戦最大のピンチに追い込まれたトランプ

    <対ヒラリーで見たトランプの支持率が急落している。焦点になっているのは、乱射事件への対応のひどさやあくまでも銃規制に反対する姿勢、そして共和党主流派との対立だ> 共和党予備選で過半数を越える代議員を獲得して「統一候補」とみなされているドナルド・トランプですが、ここへ来て選挙戦が始まって以来の最大のピンチを迎えています。何よりも支持率が急落しています。政治情報のポータルサイト「リアル・クリア・ポリティクス」によれば、直近の世論調査では、 ■CBSニュース・・・ヒラリー43%、トランプ37% ■ブルームバーグ・・・ヒラリー49%、トランプ37% など、ヒラリーとトランプの差が急速に開いていて、6月後半に結果の出た複数の調査の平均値では、「ヒラリー44.0%」対「トランプ38.4%」とハッキリと差が出てきています。 なかでも衝撃的なのは、ABCテレビとワシントンポストが合同で実施した調査で、トラ

    選挙戦最大のピンチに追い込まれたトランプ
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/06/17
    あのFOXニュースですら、アサルトライフル規制に動くというのは今回の事件の深刻さを物語っていると思う。
  • ソーセージで武装した極右がベジタリアンカフェを襲撃

    <ジョージアの首都トビリシ中心部にあるベジタリアンカフェが、ソーセージや肉で「武装」した右派グループに襲撃された。外国人などにも人気のカフェだったため、外国人排斥の活動の一端ではないかと危惧されている> ジョージア(旧グルジア)の首都トビリシで今週、中心部の市街地にあるベジタリアンカフェが、ソーセージを首に巻き付けた右派グループに襲撃される珍事件が起きた。 「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」など複数のメディアの報道によると、今週29日の夜、トビリシの歴史的建造物などがある中心市街地のヴィーガン(完全菜主義)カフェ「キウイカフェ」に、ソーセージを首に巻き付けたり串刺しの肉を手にもったりした十数人の男性グループがあらわれた。 グループは店内で、肉やソーセージ、魚などをべ始め、さらにカフェの従業員や客に向かって投げ始めた。騒ぎは店外に広がり、近隣の人たちも巻き込んで、カフェ従業員と客、襲撃した男

    ソーセージで武装した極右がベジタリアンカフェを襲撃
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/06/02
    ソーセージが銃弾や火炎瓶に変わる日もそう遠くなさそう。
  • 財政赤字を本気で削減するとこうなる、弱者切り捨ての凄まじさ

    <片手に指が1でもあれば就労可能──イギリスにおける障害の認定基準はそう皮肉られるぐらい厳しくなった。財政赤字削減を公約に掲げて2010年に首相になった英保守党デービッド・キャメロン首相の「改革」の結果だ。イギリスが初めて福祉国家の体制を作った1945年以来、これほど弱者に苛酷だったことはないという。巨額の財政赤字とバラまきをやめない政治家を抱える国すべてへの警鐘> 写真はロンドンで集会をする障害者(2012年) イギリスの障害者にとって、現在は大いなる試練のときだ。5年以上におよぶ緊縮財政と福祉保障制度改革の結果、何十万人にも及ぶ障害者は困窮し、病状を悪化させてきた。責任は、幾つかの政策にある。 【参考記事】イギリス、今さら暴動のなぜ イギリスにおける障害者の権利がこれほど長期にわたって危機にさらされたのは、福祉国家の形が整った1945年以来初めてのことだ。当時のクレメント・アトリー首

    財政赤字を本気で削減するとこうなる、弱者切り捨ての凄まじさ
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/05/25
    もはや障がい者ジェノサイドというか。こんなに凄まじいことになってるとは。
  • 警官が「報復」と「餓死」におびえる社会

    <給料は少なく、遅配は日常茶飯事。副業は許されず、住民から巻き上げるワイロだけがたより。離婚したら餓死の危険すらある。それが、北朝鮮の保安員(警察官)たちの生活だ> 北朝鮮の秘密警察「国家安全保衛部」と警察「人民保安部」は、住民に対して強権をふるう二大治安機関だ。しかし、なぜか保安員(警察官)の家庭での立場が、弱くなっているという。 警察官一家惨殺事件 保安員は、公務員だけに国家からもらえる給料がたよりだ。しかし、北朝鮮の平均月収は1500ウォン(22.5円)に過ぎず、コメ1キロ(4500ウォン)すら買えない。その給料さえも遅配は日常茶飯事だ。そこで、給料以外の貴重な収入源となるのが住民から巻き上げるワイロとなる。 治安機関員の保安員でさえも、ワイロなしでは、生活が成り立たない。一方、庶民たちも、彼らの苦しい懐事情は重々承知しており「ワイロを要求するのも仕事のうち」ぐらいにとらえながら、少

    警官が「報復」と「餓死」におびえる社会
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/05/23
    ワイロなしでは生きられない北朝鮮の警官事情。住民の報復で一家皆殺しにされる例も。興奮しながら読んだ。
  • 「パナマ文書」問題がアメリカでは大騒ぎにならない理由

    経済破綻で苦汁をなめたアイスランドでは首相の辞任を求める声が高まっている Stigtryggur Johannsson-REUTERS パナマの法律事務所モサック・フォンセカが作成した、膨大な機密文書の暴露、いわゆる「パナマ文書」問題では、アイスランドのグンラウグソン首相の辞任を求める声が高まっています。また、イギリスのキャメロン首相については、亡くなった父親がリストに含まれているという暴露があり、その他にもウクライナのポロシェンコ大統領や、サウジのサルマン国王などの名前も挙がっています。 また、中国の習近平主席の親族の名前や、ロシアのプーチン大統領の友人の名前も出ているそうです。またサッカーのスター選手である、アルゼンチンのリオネル・メッシ選手(FCバルセロナ)については親族の名前が出ているそうですし、そのサッカーに関してはFIFA(国際サッカー連盟)のスキャンダルに関係した暴露もあって

    「パナマ文書」問題がアメリカでは大騒ぎにならない理由
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/04/09
  • 政治家の失言は「真意と違う」では済まされない

    閣僚らの失言が続く中、丸山議員の「奴隷」発言は安部政権にさらに追い打ちをかけた Toru Hanai-REUTERS 政治家の失言が止まらない。自民党だけではない。先に記しておくと、民主党の中川正春衆議院議員は、甘利明・前経済再生相が「睡眠障害」と診断され1カ月程度の自宅療養に入ったことになぞらえて、「首相の睡眠障害を勝ち取りましょう」と発言した。愚言にも程がある。 歯舞諸島が読めなかった島尻安伊子沖縄北方担当相、福島第一原発事故をめぐる追加被曝線量の年間1ミリシーベルトについて「何の科学的根拠もない」と言った丸川珠代環境相など、相継ぐ閣僚達の失言に政権が手を焼いていたところに発せられた中川議員の発言は、政権に"チャンス"を与えた。19日の衆議院予算委員会で安倍首相は、この中川議員の発言を「人権問題だ」とし、政治家は「与党・野党を問わず」発言に気をつけるべきだ、と述べるに至った。失言を問い

    政治家の失言は「真意と違う」では済まされない
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    FUKAMACHI 2016/02/22
    “「全文を読めば違う」という風潮に対して、「全文読んだけど、問題でしょう」との返答をぶつけなければいけない』”
  • 内容は腰砕けだった、オバマの「銃規制案」

    今週オバマは乱射事件の被害者や遺族をホワイトハウスに招いて、涙ながらに銃規制を訴えたのだが Carlos Barria-REUTERS 今週5日、新年早々にオバマ大統領はホワイトハウスに「乱射事件の被害者と遺族」を招いて、彼らに語りかける形を取りながら全国へ向けてテレビ会見を行いました。その際に「涙を浮かべながら銃の悲劇を繰り返すな」と訴える大統領の姿は、大きく報道されています。 ですが、この「オバマ銃規制案」の内容は「全くの腰砕け」としか言いようのないものです。 まず今回の提案は3点あるというのですが、具体的には「銃見市(ガンショー)やネット販売などでの銃購入者の身元確認の徹底を『業者』に義務付ける」、「違法な銃取引に対する取り締まりの徹底」、「保険適用の拡大など精神疾患に対する治療の充実」というのがその内容です。 要するに「銃規制」ということでは、1つ目の「購入時の身元チェックの強化

    内容は腰砕けだった、オバマの「銃規制案」
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2016/01/08
    ホワイトハウスの金子信雄。
  • 暴言大炎上でも共和党の「トランプ降ろし」が困難な理由

    トランプの「イスラム教徒入国禁止」発言で共和党予備選はこのままの形で継続させることが困難に Mark Kauzlarich-REUTERS 今週飛び出したドナルド・トランプの「すべてのイスラム教徒のアメリカ入国を拒否すべきだ」というコメントは、与野党一体となっての非難の大合唱に包まれました。 オバマ政権のアーネスト報道官が「大統領候補の資格なし」と切って捨てたのを筆頭に、民主党サイドだけでなく、ブッシュ前大統領、チェイニー前副大統領、ライアン下院議長などの共和党の大物も口を極めて非難をしています。 ペンシルベニア州のフィラデルフィアといえばアメリカ建国時の首都であり、来年7月に民主党の党大会が予定されている大都市ですが、同市のマイケル・ナッター市長は「トランプの入市禁止」を宣言。一方で海を渡ったイギリスでも、「トランプ入国禁止措置を求める請願」が盛り上がっています。 そんなわけで、まともな

    暴言大炎上でも共和党の「トランプ降ろし」が困難な理由
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2015/12/10
    21世紀はとっくに過ぎたのに、なんでこんな幼稚極まりない事態になっているのだろう。
  • 乱射事件、「イスラム教徒の容疑者」に苦悩するアメリカ

    今週2日、ロサンゼルス近郊のサンベルナルディーノにある福祉施設で発生した銃乱射事件は、14人の犠牲者を出すという規模の大きさが全米に衝撃を与えました。同時に、事件の背景に「原理主義テロ」の可能性が否定できないため、メディアの報道には明らかな「歯切れの悪さ」があります。オバマ大統領のコメントも同様です。 メディアや大統領は真実を隠そうとしているのでしょうか? 違うと思います。アメリカは今回の事件に対して、どのように理解し、どのように対応するかという点で、苦悩の最中にあると言えます。捜査と情報開示がまったくの現在進行形の事件ですが、とりあえず現時点での論点について整理しておこうと思います。 まず、射殺された男女2人の容疑者ですが、28歳の男性サイード・ファルークと、27歳の女性タシュフィーン・マリクであり、2人は夫婦だったと発表されています。 同市の市警の発表と一部報道によれば、死亡したファル

    乱射事件、「イスラム教徒の容疑者」に苦悩するアメリカ
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2015/12/05
    にがい話。
  • 保守派からも見放された「ブッシュ・ファミリー」の憂鬱

    父と兄の影響を回避しようと、ジェブは選挙戦で「Bush」の名前を前面には出さなかった Joe Skipper-REUTERS 共和党の大統領予備選は今週もテレビ討論があるのですが、その討論を前にしてジェブ・ブッシュ候補の勢いがかなり鈍ってきています。有力な政治サイト「リアル・クリアー・ポリティクス」が集計した各種世論調査の平均値では、支持率が5位になっていますが、問題はその数字です。 1位がトランプ候補で24.8%、2位はカーソン候補の24.4%と、トップの「政界の素人」2人がほぼ拮抗。これに3位のルビオ候補(11.8%)、4位のクルーズ候補(9.6%)が続いています。ジェブはその下で、現在の党内での支持率は6.0%と完全に低迷しています。 全国平均だけでなく、年明け2月に予備選と党員集会のあるアイオワ州とニューハンプシャー州でも同様に「ヒト桁の5位」となっています。このままの数字であれば

    保守派からも見放された「ブッシュ・ファミリー」の憂鬱
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2015/11/11
    本命馬かと思ったら、5位以下ってのはすごいな。兄貴の因果力すごすぎ。
  • 三原議員「八紘一宇」発言は笑えない問題

    3月16日の参議院予算委で、与党議員として内閣に対する質問を行った自民党の三原じゅん子議員は「八紘一宇」という大戦中のスローガンを肯定的な意味で使用したばかりか、「日が建国以来、大切にしてきた価値観」という発言までしています。 すでにこのニュースには色々な論評がされていますが、念のため確認をしておきますと「八紘一宇」とは元来は日書紀の中で、神武東征伝説に関連付けて「日全国を1つに」というニュアンスで登場した言葉です。それが、戦時中にはいわゆる「大東亜共栄圏」という構想と結びつけられて「全世界をひとつの家のようにする」という意味に拡大されています。これでは日軍の侵略のスローガンだとされても仕方がありません。 三原議員の発言ですが、話題としては大企業が「タックスヘイブン」、つまり租税回避地を使って「節税」をする問題を批判する文脈で飛び出したようです。「八紘一宇の理念の下に、税の仕組みを

    三原議員「八紘一宇」発言は笑えない問題
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2015/03/19
    本当に笑えない問題。
  • ピケティ賛否でわかるアメリカ経済の対立軸

    アメリカでトマ・ピケティの『21世紀の資』がブームになったのは昨年で、夏に著者人が来米した際には、ちょっとした騒動になりました。アメリカの場合は、日ほど盛り上がることはありませんでしたが、このピケティへの賛否を見ることで、アメリカ経済学・経済政策に関する対立軸が見えてくるのは事実だと思います。 まず、どうしてアメリカであまり盛り上がらないのかというと、基的に株式市場への信任というのがあるからです。代表的な批判は、ローレンス・サマーズ(元ハーバード大学学長、ビル・クリントン政権当時の財務長官)でしょう。 サマーズによるピケティへの書評 "The Inequality Puzzle" (「格差のパズル」、雑誌『デモクラシー』14年夏号電子版)によれば、要するに「r>g」(資収益率rが経済成長率gを上回る)ということはなく、中長期では「r=g」になるというのです。これは、アメリカの世

    ピケティ賛否でわかるアメリカ経済の対立軸
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2015/02/12
    「アベノミクスに至る保守派の政策が、金融緩和と公共投資を大いに進めながら、格差是正には極めて冷淡な「セットメニュー」になっているということは、クルーグマンなどのアメリカのリベラルからは、理解しがたい」