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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (3)

  • ガザ戦争でアメリカは信用を失い、EUは弱体化、漁夫の利を得るのは「意外なあの国々」

    ハマスによる越境攻撃への報復として、イスラエル南部の境界付近からガザ地区を砲撃するイスラエル兵(11月6日) AP/AFLO <失われたアメリカの情報・判断力への信頼、民主主義国連合の亀裂。居直った中国ロシアがグローバルサウスを取り込み、世界の多極化を狙う> 今回のガザ戦争、その余波はどこまで広がるのだろう? 私見だが、悪しき地政学的展開が起きても、たいていは逆の好ましい力が働いて均衡を取り戻し、世界地図で見れば点のような場所で起きた出来事の余波が遠くまで広がることはない。危機や戦争が起きても、たいていは頭を冷やしたほうが勝つから、その影響は限定される。 だが例外はあり、今回のガザ戦争はそうした不幸な例外の1つかもしれない。 もちろん、第3次大戦の瀬戸際だと言うつもりはない。これが中東全域を巻き込む紛争に拡大するとも思っていない。 その可能性は排除できないものの、今のところ、レバノンのイ

    ガザ戦争でアメリカは信用を失い、EUは弱体化、漁夫の利を得るのは「意外なあの国々」
  • ヤマハとカワイ...「日本製ピアノ」が世界の舞台で愛される理由とは?

    21年のショパンコンクールでは、イタリアの新興メーカーであるファツィオリのピアノを弾いたブルース・リウが優勝した NIFC GRZEDZINSKI <世界の名だたるピアノメーカーの主戦場に日のヤマハとカワイも挑む。2人の創業者のDNAを引き継ぐピアノが、世界のコンクールと家庭でその音色を響かせるまで> 日人にとって、昔から身近な楽器であるピアノ。そのピアノが近年、世界で進化を続けている。中でも大きな位置を占めるのが日の二大メーカーだ。 ピアノの歴史をひもとくと、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが生きた17~18世紀には現在のようなピアノは存在せず、オルガンやチェンバロしかなかった。 格的にピアノで作曲をする音楽家、例えばフランツ・シューベルトなどが登場するのは19世紀になってからだ。 19世紀当時、ウィーン周辺にはピアノ工房が林立していて、さながらカオス状態だった。そんな中からオース

    ヤマハとカワイ...「日本製ピアノ」が世界の舞台で愛される理由とは?
  • 同じニューヨークで暮らした大江千里が、坂本龍一への追悼文を緊急寄稿「教授、また会う日まで」

    ニューヨークで演奏する坂(左、1998年2月)と大江(右、2016年7月)。80年代から縁が続いた PND RECORDS & MUSIC PUBLISHING INC., EBET ROBERTS/GETTY IMAGES <「教授」が愛車のボルボで迎えに来てくれた思い出から、3時間に及ぶLINEでの会話まで、大江千里が坂との思い出をつづった> インスタグラムを開くと、よく知っているアメリカのレコード会社の女性とヨーロッパのミュージシャンが哀悼の意を示していた。投稿には1952年1月17日―2023年3月28日とある。嫌な予感がして僕は画面を閉じた。ずっと心の隅で恐れていた。必死で目をそらそうとした。 この日、春の嵐の強い風が吹くニューヨーク・ブルックリンの屋外へスリッパのまま飛び出ると、少し日が長くなった空に白く丸い月が浮かぶ。目の縁がにわかに熱くなり、鼓動が激しくなる。 それは熱

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