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ブックマーク / econ101.jp (3)

  • タイラー・コーエン 「マクロ経済学における錯覚の変遷」(2023年8月23日)

    ミルトン・フリードマン(Milton Friedman)が登場するまでのアメリカ経済学界を振り返ると、貨幣(マネーサプライ)は(景気の変動に影響を及ぼす要因として)大して重要じゃないというのが第一線で活躍するマクロ経済学者の間でかなりの合意を得ていた見方だった。 フリードマンは、デビッド・メイゼルマン(David Meiselman)だとかアンナ・シュワルツ(Anna Schwartz)だとかとの共同研究を通じて、貨幣(マネーサプライ)はかなり重要だということを示すれっきとした証拠を大量に提示した。そして、大勢(おおぜい)がそのことに同意した。皆が皆、筋金入りのマネタリストに転向したわけではなかったにしても。 早くも1982年になると、マネタリストの勢いに陰りが見え始めた。マネーサプライの管理に重きを置く金融政策が言うほど功を奏していないことが判明し出したのだ。貨幣っててんで重要じゃない

    タイラー・コーエン 「マクロ経済学における錯覚の変遷」(2023年8月23日)
  • ローラン・ベルシー 「暗殺は歴史を変えるか?」(NBERダイジェスト 2008年3月号)

    ●Laurent Belsie, “Do Assassinations Change History?”(The Digest, No. 3, March 2008) 「暗殺は歴史を変えるか?」という問いは、非常に多岐にわたる要因――政治的、軍事的、社会経済的な要因など――が絡むこともあって、答えるのが相当に厄介な問いである。しかしながら、最新の研究の一つによると、政治的な暗殺(政治家を標的とした暗殺)は一国の歩みを変える可能性があるようだ。 「我々が見出したところによると、独裁国家の元首(独裁者)が暗殺されると、その後にその国の制度は大きく変容する。その一方で、民主主義国家の元首が暗殺されても、その後にその国の制度が大きく変容することはない」と結論付けているのは、ベンジャミン・ジョーンズ(Benjamin Jones)&ベンジャミン・オルケン(Benjamin Olken)の二人だ。“H

    ローラン・ベルシー 「暗殺は歴史を変えるか?」(NBERダイジェスト 2008年3月号)
  • フェイクニュースとファクトチェック: 事実を正せば意見も正せるか (2017年11月2日)

    From VoxEU, “Fake news and fact checking: Getting the facts straight may not be enough to change minds” Oscar Barrera, Sergei Guriev, Emeric Henry, Ekaterina Zhuravskaya (02 November 2017) 「フェイクニュース」は今や欧米の政治を語る上で欠かせない要素となった.このコラムでは,2017年の仏大統領選挙期間中に実施された実験を題材に「代替的事実(オルタナティブファクト)」が高い説得力を持つことを示す.ミスリーディングな数値データに基づく物語に触れた有権者たちはポピュリストの主張する方向に意見を変え,ファクトチェッキングはこの効果を打ち消す役に立たない.それどころか,デリケートな論点(たとえば欧州の難民危機)に

    フェイクニュースとファクトチェック: 事実を正せば意見も正せるか (2017年11月2日)
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