ローラン・ベルシー 「暗殺は歴史を変えるか？」（NBERダイジェスト 2008年3月号）

●Laurent Belsie, “Do Assassinations Change History?”（The Digest, No. 3, March 2008） 「暗殺は歴史を変えるか？」という問いは、非常に多岐にわたる要因――政治的、軍事的、社会経済的な要因など――が絡むこともあって、答えるのが相当に厄介な問いである。しかしながら、最新の研究の一つによると、政治的な暗殺（政治家を標的とした暗殺）は一国の歩みを変える可能性があるようだ。 「我々が見出したところによると、独裁国家の元首（独裁者）が暗殺されると、その後にその国の制度は大きく変容する。その一方で、民主主義国家の元首が暗殺されても、その後にその国の制度が大きく変容することはない」と結論付けているのは、ベンジャミン・ジョーンズ（Benjamin Jones）＆ベンジャミン・オルケン（Benjamin Olken）の二人だ。“H

[gabill]

90%以上の確率で民主化を成功させるには独裁者を17回以上暗殺しないといけない計算か...。

[myogab]

暗殺でなくても、独裁者の急死は合議制に移行しがちだし、責任を背負うことのリスクが共有されると、責任回避の心理が、責任分散の手段として民主化に向かわせるんだろうねえ…。知らんけど

[ilktm]

“独裁国家の元首（独裁者）が暗殺されると、その後にその国の制度は大きく変容する。その一方で、民主主義国家の元首が暗殺されても、その後にその国の制度が大きく変容することはない”

[greenbuddha138]

“『一国の歴史』を変える可能性はある”

[tick2tack]

1950年以降、元首暗殺は3年に2回は起こってるがこれは独立国家が大幅に増えたため。成功するかはほぼ運。暗殺は小さい紛争を増やし大きな戦争を終わらせる可能性が。暗殺成功によって民主化への可能性が高まる。

[uehaj]

独裁者の暗殺は民主化を導く。昨今の民主主義の後退は、暗殺ができなくなってきたため

[typographicalerror]

これで変わらなかったら変わる可能性は低い、という話かな

[ystt]

“「我々が見出したところによると、独裁国家の元首が暗殺されると、その後にその国の制度は大きく変容する。その一方で、民主主義国家の元首が暗殺されても、その後にその国の制度が大きく変容することはない」”

[hesopenn]

Econ101というタイトルなのだから、こういう記事を多くしてほしい。リベラルを腐す話とかそれ経済学じゃないじゃん、っていう記事がありすぎ（WARE_BLUEFIELDさんの趣味なんだろうけど）。

[maturi]

傾向スコア・マッチング（propensity score matching、PSM）バイアスを軽減するための手法、1983年ポール・ローゼンバウムとドナルド・ルービンが発表。観察データの統計分析において、治療を受けることを予測する共変量を考慮

[kaikaji]

"独裁者に対する暗殺の試みが成功した国では、独裁者に対する暗殺の試みが失敗した国に比べると、その後に合法的な手続きを経て権力の移譲が進む可能性が19％も高い"