「日本人のリスクはゼロ」発言。開会式の長いスピーチ。 その言動が注目され、時には批判の的となるIOCのトーマス・バッハ会長。 実はフェンシングの金メダリストでもあることをご存じだろうか? 私たち取材班は、アスリート時代から直近までの足取りを追って証言を集め、専門家とともに発言を分析。その人物像と“炎上”のワケに迫った。 (五輪警戒取材班:神津全孝 戸叶直宏 細川高頌) 警戒取材班は、コロナ禍の中で行われる異例のオリンピックをめぐり、社会の動きを取材するのが役割だ。 要人の警戒取材も担当し、その最重要人物の1人が、IOCのトーマス・バッハ会長だ。 バッハ会長は、東京 港区にある老舗高級ホテルに滞在している。 ホテルの41階にIOCの「ガバナンスオフィス」を構え、低層階には法務部や財務部の執務室、会議室などがある。 さながらIOCの「臨時本部」となっているこのホテルも重要な取材対象だ。 敷地の