えいいちのはなしANNEXこのブログの見方。写真と文章が全然関係ないページと、ものすごく関係あるページとがあります。娘の活動状況を見たいかたは写真だけ見ていただければ充分ですが、ついでに父の薀蓄ぽい文章を読んでくれれば嬉しいです。 鎌倉幕府の北条氏は、なぜ「執権」とかいう中途半端な?肩書で実権を握っていたのか。自分が将軍になろうとは思わなかったのか。 思わなかったんです。何故か? ひとことでいえば、将軍というのは「鎌倉のミニ天皇」だからです。 平安時代、藤原氏が決して自分が天皇にならなかったのと同じように、北条氏も、自分が将軍になろうなんて発想も、なる意味もなかった、ということです。 将軍というのは象徴君主であり、京都生まれの「貴種」でなければならないんです。征夷大将軍というのは、「鎌倉幕府(と後世呼ばれるようになる組織)が成立するために必要な装置」のひとつであるにすぎません。そして、それ