絵描きでチェロ弾きのいせひでこさんには、『カザルスへの旅』や宮澤賢治の絵本群、神戸の1000人のチェロコンサートを題材にした『1000の風 1000のチェロ』などの作品があり、なんとなく私自身の興味のありどころと重なるので、行く先々で出会うという感じがある。今日は『ルリユールおじさん』(いせひでこ作/理論社/2006)という新作の絵本に出会った。 いせさん自身が製本を始められたのかどうかはわからないが、パリにアパートを借り、路地裏の手製本(ルリユール)工房に何度も通ってスケッチを重ねたのだと「あとがき」に書いてあった。う、うらやまし〜い。 …ということはさておき、これはルリユールという西欧の職人仕事とパッセカルトンのしくみを子どもたちに教えた、初めての絵本だろう。このひとは絵がとてもうまいので、人や場の雰囲気がよく表れていて魅力的だし、「ルリユールおじさん」の一徹な職人気質と、ある意味で同
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