文理共創で“イノベーション”創出へ 理系の産業技術総合研究所が文系の一橋大学と組んだ理由とは? 2017年2月21日 イノベーションというと、とかくテクノロジーやエンジニアリングの新規性に目が行きがちだ。しかし、そのイノベーションを収益の上がる事業として結実させるには、マーケティングやロジスティクスを含めたビジネスモデルをいかに構築するかなどの経営視点が不可欠となる。一橋大学と産業技術総合研究所(産総研)が2016年10月に締結した「日本発のイノベーション創出へ向けた包括連携協定」は、この考え方に沿った文理共創型の連携だ。 文系と理系が連携して新規事業を創出 イノベーションをいかに多く生み出して、事業として成功させるか――。この目的を達成するために、これまでにも、産・官・学の各領域で様々な取り組みがなされてきた。しかし日本企業は優れた技術をたくさん生み出しながらも、“技術で勝って商売で負け