これは僕が輸入車ディーラーにいた時の話です。 新車納車のために訪れた邸宅の敷地は映画の中でしか見た事も無い程の広さで、ため息しか出なかった。何千坪?いや、何万坪だ・・・ チャイムを鳴らし寺院のような門を開けて頂くと、にこやかにオーナーが出迎えてくれた。 「クルマはこっちに持ってきてくれます?」 案内されたのはサーキットのパドックのような長大なガレージだ。仕事柄、何人もお金持ちは見てきた。 ・・が、この方はレベルがちょっと違う。 一台一台、区切られているシャッターの一つを開けていただき新車をガレージに入れる。中は区切られる事無く全てのクルマが見渡せる。空調も完璧だ。 それはそれは見事な高級車が並んでいる。ポルシェ、フェラーリ、ベントレー等々。まぁ、金持ちのガレージってのは大体こんなもんだ。珍しくもない。だが、ここのガレージはそれだけじゃなかった。 それは、ガレージの一番片隅に置かれていた。僕
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