園児の使用済み紙おむつは、誰が捨てるべきなのか-。兵庫県加古川市内では、保育園・こども園の大半で保護者が持ち帰っている。自宅で便を見て、子どもの体調を確かめるという布おむつ時代の名残とみられる。神戸市が2020年度から施設側での処分を進めるなど、見直す自治体もあり、加古川市も検討を始めた。(斉藤正志) 【写真】月22万円ファミリアの保育園 「服育」掲げ脚光 「便で健康状態を確認するなんて知らなかった」。同市内のこども園に長女(3)を通わせる自営業の男性(33)は明かす。「車の中に置きっ放しで臭くなることもある。衛生的にも良くないので、園で処理してくれたらありがたい」と話した。 市によると、市内の保育施設では、市立6園の全て、民間の65園(認可外を除く)のほとんどで保護者に持ち帰りを求めている。保育士が、子どもの名前が書かれたビニール袋を二重にするなどして、おむつを返しているという。 3月の