ブックマーク / business.nikkei.com (70)

  • わたしたちはなぜパワハラが好きなのか

    スポーツの競技団体に関連したパワハラが次々と告発されている。 昨年の後半、日相撲協会内部での暴力事件が暴露されて以来続いている動きだ。 あの時、相撲協会内部の権力争いと「かわいがり」を題材に制作された告発と嗜虐の一大電波叙事詩は、膨大な放送時間とのべ視聴者数を獲得するに至った。その結果、パワハラ告発と暴力追放を錦の御旗に押しまくる人民裁判放送企画は、半年のロングランを可能ならしめる黄金のコンテンツであるということが証明されたわけで、このことが、現在の告発万能の流れを決定づけている。 恒常的に尺の稼げる話題を求め続けている放送現場のコンテンツハンターは、次なるパワハラの噂を求めて、取材……に走り回りたいところなのだが、そんな予算も当面ありゃしないので、とりあえず週刊誌を開いて翌日放送分のネタを探す。その結果、この半年ほど、アメフト、ボクシング、体操の世界を舞台としたパワハラ告発連続企画がそ

    わたしたちはなぜパワハラが好きなのか
    FutureIsWhatWeAre
    FutureIsWhatWeAre 2018/09/14
    "結局のところ、わたくしども21世紀の日本人が、つまるところ「支配と服従」以外の人間関係の取り結び方をコーチングされていないからなのではあるまいか" わかるわかる
  • バックトゥザ1960年代

    関西方面から台風の被害を伝える映像が届けられている中、今度は、北海道を大きな地震が襲っている。 適切な言葉が出てこない。 天災は、説明できない。 分析もできない。 アナハイムでは大谷翔平選手の肘に新たな靭帯の部分断裂が発覚したらしい。 このニュースもつらい。 どう論評して良いのやら、見当がつかない。 とにかく、災害の話題には触れないことにする。 何ができるわけでもない以上、余計なことを言わずにおくことだけで精一杯だからだ。 今回は、麻生さんの「名誉白人発言」(←いま命名しました)について考えたい。 私はがっかりしている。 麻生さん個人に、というよりは、自分を含めた日人全般に対して失望に似た感情を抱きはじめている。 とてもヘビーな気持ちだ。 当該の発言を振り返っておく。 朝日新聞によれば、経緯はこうだ。 《 麻生太郎副総理兼財務相は5日、盛岡市内で開かれた「安倍晋三自民党総裁を応援する会」

    バックトゥザ1960年代
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    FutureIsWhatWeAre 2018/09/07
    "麻生無罪" ははは
  • ?P=4

    複数の省庁が障害者の雇用率を水増ししていたことが発覚した。 報道によれば、水増しは複数の省庁で42年間にわたって行われていた大掛かりなものであったのだそうだ(こちら)。 「久しぶりに出くわしたとんでもないニュースだ」 と言いたいところなのだが、残念なことに、ニュースの受け手としての私のとんでもなさへの感受性は、順調に麻痺しつつある。 私は驚かなかった。 「まあ、そういうこともあるのだろうな」 と思いながら記事を読み終えた。 そして、その自分自身のクールな受け止め方と不人情さに、いくばくかの後ろめたさを感じている次第だ。 42年間にわたって、複数の省庁が障害者雇用率の数値を偽って報告していたことは、これは、何度強調しても足りないことだが、実にとんでもない驚天動地の醜行だ。 が、その一方で、私たちは、その、おそらくかなり数多くの関係者が感知し得ていたはずの事実について、ずっと知らん顔をしていた

    ?P=4
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    FutureIsWhatWeAre 2018/08/24
    "社会的弱者を見捨てたり、貧困に苦しむ人々を放置するにあたっての、科学的裏付けというのかアカデミア発の許認可証" "自分がその種の「科学」の立場に則ってものを言っていると思っている"
  • 「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出

    この2日ほど、関東地方では台風の影響なのか、久しぶりに涼しい風が吹いている。 おかげで、半月ばかり稼働しっぱなしだったエアコンに休息を与えることができた。 気象庁によれば、台風が通り過ぎると、また猛暑がやってくるらしい。 私自身は、梅雨が明けてからこっち、不要不急の外出を控えているので、さほど暑い思いはしていない。 なので、 「暑いですね」 と言われた時には、 「暑いのは無駄に頑張るからですよ」 と、心の中でそう答えることにしている。 心の中で言うのは、口に出してそう言うとカドが立つからだ。 頑張っている人間を揶揄してはいけない。あたりまえの話だ。 このあたりまえのことを悟るのに、私は、60年の時日を費やさねばならなかった。バカな人生だった。 ともあれ、頑張っていない人間にとって夏は暑くない。これは大切なポイントだ。ぜひ、今後の生き方の参考にしてほしい。 不要不急の用事をまるごと省くと、わ

    「みんなで乗り越えた猛暑五輪」の思い出
    FutureIsWhatWeAre
    FutureIsWhatWeAre 2018/08/10
    "液晶観戦者"よい表現/「みんなで乗り越えた思い出」のために何千億円も使って真夏の暑い中に強行するって正気じゃないよな
  • 麻生さん菅さんはなぜあんなに威張るのか

    米国の新聞が経営難に苦しんでいるようだ。 読売新聞が7月24日に 「米新聞社困窮、一夜で半数リストラ...全米に拡大」 という見出しで記事を掲載している。 現在、当該の記事は有料購読者以外は読めない。 リンク先で、同じ出来事を扱った別の記事を読むことができる(こちら)。 こちらはオンライン記事らしく 「苦境に立つアメリカの新聞業界 オンラインに望み」 という見出しを打っている。 内容はいずれも、米ニューヨークの主要タブロイド紙である「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」が、7月の23日に編集部門約80人のうち、編集長を含め半数の40人余りに対してレイオフを決行した事実とともに、全米の新聞が多かれ少なかれ同様の苦境にあることを伝えるものだ。 私は、読売新聞の紙面の行間から、「われわれも同じだ」といううめき声のようなものを聞き取らずにおれなかった。 苦しいのは読売だけではない。 日の新聞社は、

    麻生さん菅さんはなぜあんなに威張るのか
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    FutureIsWhatWeAre 2018/08/03
    "あまたある欠点を別にして考えれば、昭和の記者連中が仕事に対しておそらくは相当に真剣な人々であったこともまた事実ではある" "当時の記者であれば、世襲の大臣のナメた言い草を決して容認しなかっただろう"
  • 杉田水脈氏と民意の絶望的な関係:日経ビジネス電子版

    前回は体調を崩してお休みをいただきました。 当欄の更新を楽しみにしてくださっていた読者のみなさまには、あらためてこの場をお借りしてお詫びを申し上げます。 また、ざまあみろこのままくたばって連載休止に追い込まれやがれと思っていた読者には、ざまあみろ復帰したぞということをお伝えしてごあいさつに代える所存です。 今週から通常運転です。 体力、気力ふくめていまだにやや不足気味ですが、なんとかがんばりたいと思っています。 今回は、自民党の杉田水脈衆議院議員が「新潮45」に寄稿した文章と、その記事がもたらした波紋について書くつもりでいる。 体調を崩して寝たり起きたりしている間、ツイッターを眺めながらあれこれ考えていた内容を、なるべく考えていた道筋通りに書き起こすことができればよろしかろうと考えている。 というのも、当件に関する私の見解は、必ずしも一道の結論に沿ったクリアな言説ではなくて、いまもって揺

    杉田水脈氏と民意の絶望的な関係:日経ビジネス電子版
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    FutureIsWhatWeAre 2018/07/27
    伊藤剛の発言は確かにちょっとどうかと思ったよな
  • 21世紀のオウム報道から消えたもの

    7月6日の朝、麻原彰晃こと松智津夫以下7名の「オウム真理教」関連の死刑囚が処刑された。 私は、W杯観戦シフトで昼夜逆転した生活を送っていたため、このニュースに気づいたのは昼過ぎだった。 で、すぐにテレビをつけたのだが、5分ほど画面を眺めたところで受像機のスイッチを切った。 理由は、いまさらのように驚いてみせている画面の中の人たちに同調できなかったからだ。 こういう書き方は誤解を招く。言い直そう。 私は、当日のテレビ番組に出演していた人たちが、ほんとうは驚いてもいないのに、善人ぶって大げさに驚いたふりをしていたとか、そういうことを言おうとしているのではない。 ありていにいえば、テレビの番組が提供しているオウム事件の概要説明に納得できなかったということだ。 だから、これ以上自分を不快な気持ちにさせないために視聴を断念した。それだけの話だ。 私は、誰かを責めているのではない。 むしろ自分を責め

    21世紀のオウム報道から消えたもの
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    FutureIsWhatWeAre 2018/07/13
    "彼らがそんなふうに見えていたのは、わたくしども世間一般の野次馬の側の視線の置き方が、一貫していいかげんで不徹底で興味本位だったことの反映に過ぎない"
  • 我々には外側が必要だ

    時間7月3日の未明に行われたサッカーのFIFAワールドカップ(以下W杯)決勝トーナメント第1戦、日本代表vsベルギー代表のゲームは、読者諸兄もすでにご存知の通り、3対2のスコアで、ベルギー代表の勝利に終わった。 残念な結果だが、力及ばずとはいえ、見事な戦いぶりだった。 まずは、力を尽くしてくれた代表選手ならびに監督をはじめとするチームスタッフの労をねぎらいたい。 今回もサッカーの話につきあっていただくことになる。 特段に大音声で呼ばわりたい主張があるわけでもないのだが、ほかにまとまったことが考えられないのだからしかたがない。大会が終わるまでの間、いましばらくのご辛抱をお願いしたい。 大会前の時点での正直なところを述べるに、私は、日本代表の戦いぶりについて、3連敗でグループリーグを去ることもあり得ると考えていた。 特に、コロンビア代表に対しては100%勝てないだろうと踏んでいた。 結果は

    我々には外側が必要だ
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    FutureIsWhatWeAre 2018/07/06
    "協会がゲシュタポ体質だとか、メディアが提灯行列カンパニーだとか、スポンサーの腐れ部長が大旦那気取りだとか、そういうことを言いたくてこの原稿を書いているのではない" 本音が漏れておる
  • カジノなきパチンコ王国の思い出

    カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案は、すでに衆議院を通過している。 この先、審議は参議院に舞台を移しておこなわれる。 今回は、この法案をめぐる議論について、現時点で考えていることを記録しておくつもりでいる。無論、私のような者の、たいして焦点の定まっているわけでもない感想が、法案成立の成否に影響を与えると考えているわけではない。法案の成立に抵抗をするべく決意を固めているのでもない。 私が、たいして詳しくもないこの問題について、あえてわざわざ自分の考えを書いておく気持ちになっているのは、この先、ギャンブル依存症の問題が表面化したタイミングで読み返すための資料として、東京五輪開催前の、まだこの国に格的なカジノが存在していなかった時代に、市井のド素人がギャンブル全般についてどんな予断を抱いていたのかを記録しておくことに、一定の意味があるはずだと考えたからだ。 今後、法案が成立して、国内に

    カジノなきパチンコ王国の思い出
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    FutureIsWhatWeAre 2018/06/29
    "新旧の違ったタイプの悪徳はそれぞれに別々の被害を生み出しながら、相互に足を引っ張り合うこともなく、むしろ互いの顧客を融通し合うカタチで共存していくに違いない"
  • ハリルホジッチ氏を忘れる勿れ

    今回はワールドカップ(W杯)関連の話題を扱うつもりだ。 というよりも、そうせざるを得ない。 なぜなら、W杯開幕以来、生活が不規則になっているせいか、W杯以外のことを考えることが難しくなっているからだ。 こんな状態でサッカー以外のテーマに取り組んでみたところで、どうせろくなことにはならない。 とりあえず、寝不足ではない。 どちらかといえば、寝過ぎだ。 起床と就寝のリズムが乱れているせいなのか、サッカーを見ていない時間は、うとうとしていることが多い。のみならず、横になって格的に寝る時間も、順調に増え続けている。 午前中から午後にかけての明るい時間帯の睡眠は、どうしても眠りが浅くなる。それで睡眠時間が増える。 しかも、夢の醒め際を狙うようにしてかかってくる電話が、眠りの質を悪化させている。結果として、連日12時間近く寝ているにもかかわらず、寝不足の感じが拭えない。この調子でW杯が3カ月も続いた

    ハリルホジッチ氏を忘れる勿れ
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    FutureIsWhatWeAre 2018/06/22
    "明敏に生まれついてしまった人間は、バカになる機会を確保しておかないと、空回りで自滅してしまう" 本当かよー
  • HINOMARUに詫びる理由なし(小田嶋 隆):日経ビジネスオンライン

    いよいよロシアワールドカップ(W杯)がはじまった。 私にとって、サッカーのW杯ほどわくわくさせてくれるイベントはほかにない。4年に一度、世界一周旅行に旅立つみたいな心持ちだ。あと何回見られるだろうか。 死ぬ前に、もう一回現地でナマの試合を観戦してみたいと思っている。生活に余裕ができたら、次の大会か、それが無理ならそのまた次の大会を機に、半月ほどスケジュールを空けて開催地を訪れてみたいものだ。 今大会は、自国の代表チームとは距離を置くつもりだ。応援とは別の気持ちで、各国の精鋭の戦いを観賞しようと思っている。それでも十分に楽しいはずだ。 日本代表が勝つようなことがあれば、私は喜ぶだろう。しかし、負けることになっても、それはそれで溜飲が下がるはずだと思っている。両面作戦だ。勝てば勝ったで選手を誇りに思うし、負ければ負けたで自らのサッカーファンとしての見識を誇りに思うことになる。どっちにしても、私

    HINOMARUに詫びる理由なし(小田嶋 隆):日経ビジネスオンライン
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    FutureIsWhatWeAre 2018/06/15
    "対抗するなら御霊というより、怨霊じゃないでしょうか。"ははは/謝るのは本当ダサかったが、それが変にネット右翼の被害者意識と呼応して変な味方が増えてしまったという感じ
  • 成功者は成功ゆえに正しいか

    今回は、いわゆる「高度プロフェッショナル制度」(以下「高プロ」と略記します)について、現状で考えていることを書き残しておくつもりだ。 「高プロ」を含む働き方改革法案が、この先、参議院での採決を経て可決・成立することは、もはや既定の路線だと思っている。与党側の勢力が3分の2に迫る議席数を確保している以上、しかたのないことだ。 野党の側に抵抗の手立てがまったくないわけではない。たとえば、衆院でやっていたみたいに、審議を拒否することで法案の成立を遅らせることができる。あるいは、不信任決議案の提出で揺さぶりをかけたり、牛歩戦術や長時間の演説で議事の進行を妨げることもできるだろう。 だが、法案の可決・成立そのものを阻止することはできない。時間稼ぎをして、有権者に抵抗したことを印象づけるのが精一杯だ。 その種の時間稼ぎの抵抗が、有権者への効果的なアピールになるのかどうかも疑問だ。 というのも、審議拒否

    成功者は成功ゆえに正しいか
  • もうしわけない、ボブ・ディラン

    1人の人間が、週に1度以上の頻度で原稿を書くのは、たぶん、不自然なことなのだ。 私の場合、各方面の媒体に掲載している記事を合算すると、ひと月あたりでおよそ十数だ。実に、2日に1のタイミングで原稿を書いている計算になる。 これは、異常なことだ。 であるから、コメント欄にも、ときどき 「何も話題が見つからないのなら、無理に書く必要はないのですよ」 という感じの、あたたかいアドバイスが寄せられる。 おっしゃる通りだと思う。 私自身、書かないことに対して原稿料が発生するのであれば、ぜひそういう仕事ぶりで生計を立てたいと思っている。 「今週は特に書きたいことがないので原稿は書きません。読者のみなさんは、真っ白な画面を眺めつつ、各自瞑想を楽しんでください」 みたいなテキストでお茶を濁せたらどんなに素晴らしいことだろう。 それでも締切はやってくる。 それゆえ、私は今日もなにごとかを書かねばならない。

    もうしわけない、ボブ・ディラン
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    FutureIsWhatWeAre 2018/06/01
    "地獄は、必ずしも人々が怒っていたり悲しんでいたり暗い顔をしている場所ではない。本当の地獄では、すべての人間が機嫌の良さを装っている。"
  • 安倍首相はおそらく辞めないんじゃないかと思う

    この原稿を書いている現時点から数えて3日前の5月21日、加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、愛媛県が新たな文書を国会に提出した。文書では、3年前に柳瀬唯夫元総理大臣秘書官が官邸で学園側と面会したことが明らかになっている(こちら)。 2日後の23日には、森友学園への国有地の売却をめぐる問題で、財務省が「廃棄した」と説明してきた学園側との交渉記録が見つかったとして関連文書を国会に提出している。なお、NHKなどの報道によれば、この記録文書については、去年2月に問題が明るみになったあと、財務省理財局の一部の職員が保管してあった記録を廃棄するよう指示していたことがあわせて発覚した(こちら)。 さらに同じ23日、防衛省が、陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報隠蔽問題の調査結果を公表している。「防衛省は当時の稲田朋美防衛相による再捜索の指示が伝わらなかったことを要因に挙げ、組織的隠蔽はなかったと結論付けた」

    安倍首相はおそらく辞めないんじゃないかと思う
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    FutureIsWhatWeAre 2018/05/25
    "今年の3月の段階でなお政権を支持していた人々は、この先モリカケ問題でどんな新事実が浮上しようが、決して安倍支持を引っ込めるようなことはしない" 本当これだよな
  • 「懲戒請求→返り討ち」が発生した事情

    今週のはじめ頃だと思うのだが、ツイッター上で2人の弁護士への組織的な懲戒請求が話題になった。 タイムラインに流れてきたいくつかの書き込みを眺めて、私は 「まあ、よくある話だわな」 と判断して、以後、たいして注目していなかった。 というよりも、すっかり忘れていた。 ところが、しばらく私が注視を怠っているうちに、この件はちょっとした事件に発展しつつある。 なるほど。 よくある話だと見て軽視したのは、私の考え違いだったようだ。 よくある話だからこそ、重要視していなければならなかった。 よくある不快ないやがらせだからこそ、めんどうがらずに、的確に対応せねばならない。 肝に銘じておこう。 話題の焦点は、インターネット上で挑発的な言論運動を展開しているブログの呼びかけに応じる形で、特定の弁護士に対して集団的な懲戒請求を送った人々が、その懲戒請求の対象である2人の弁護士によって逆に損害賠償の訴訟を示唆さ

    「懲戒請求→返り討ち」が発生した事情
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    FutureIsWhatWeAre 2018/05/18
    "いろいろとめんどうくさいことになるはずだ。が、このめんどうを厭ってはいけない。" 本当、事なかれ主義をなんとかしなければならない
  • 麻生さんがなんとなく見逃されるワケ

    麻生太郎財務大臣が不可解な発言を繰り返している。 まず、連休中の5月4日に、訪問先のフィリピンで、同行した記者団に対して 「セクハラ罪という罪はない」 という旨の発言をしている。 当然のことながら、このコメントはすぐさま多方面からの批判を招いた。 で、それらの抗議や反発の動きに対応して、なんらかの釈明があるものと思いきや、連休明けの8日、財務相は、フィリピンでの発言について問われると、 「セクハラ罪という罪はない」 と、再び同様の発言を繰り返し、ついでのことに 「(セクハラは)親告罪であり、傷害罪などと違って訴えられない限りは罪にならない」 との説明を付け加えた。 いったい何を考えているのだろうか。 「セクハラ罪」という罪名が、六法全書に書いていないというのであれば、その点は大臣のおっしゃるとおりだ。 が、「セクハラ」と総称される行為が、結果として強制わいせつ罪のような罪名で裁かれているこ

    麻生さんがなんとなく見逃されるワケ
  • 華やかな敗北を見たがる人々

    久しぶりにサッカーの話題に触れておきたい。 この先、ワールドカップ(W杯)が間近に迫ったタイミングになると、ネガティブな文章は書きにくくなる。 だから、いまのうちに書いておく。 今回の記事はそういうテキストになる。 私は、一人のサッカーファンとして、6月から開催されるロシアW杯の成功を願っている。 なので、当なら、その盛り上がりに水をさすような原稿は書きたくない。 でも、それはそれとして、サッカーファンだからこそ書かねばならないことがあるはずだとも思っている。 いま書いておかなければ、日サッカーに未来はないとすら考えている。 なんというのか、一人の男がサッカーファンになるということは、自分の力で自国のサッカー界を変革せんとする夜郎自大な思い込みをアタマの片隅から滅却できなくなるということでもあるわけで、実に厄介な生き方なのである。 私は、ハリルホジッチ監督を解任した日サッカー協会の

    華やかな敗北を見たがる人々
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    FutureIsWhatWeAre 2018/04/27
    "死によってのみ治癒可能なタイプの疾患をかかえている人々" いいな/今回普段より舌鋒鋭く表現冴えてるのは怒りの大きさからかな
  • 能力が高すぎた福田事務次官の“悲劇”

    財務省の福田淳一事務次官のセクハラ疑惑は、やたらとツッコミどころが豊富なニュースで、それゆえ、この話題を伝えるメディアは、どこに焦点を当てて良いのやら混乱しているように見える。 この不可解な偶発事故のために、丸のいわゆるモリカケ問題への追及を、一時的にであれ手控えたものなのかと訝しみながら、それでも彼らは、このネタに全力でくらいついている。 それほど、この事件は、扇情的かつ洗浄的ならびに戦場的で、つまるところ、やっぱり面白い。だからメディアは追いかけざるを得ない。 私自身、ここまであらゆる方向からネタになる素材を前にすると、しばし考え込んでしまう。 マタタビ輸送車両の自損事故現場に遭遇したみたいな気分だ。 官僚としての自覚だとか責任だとかいったデカい主題のお話は、すでに無数の論者によって語り尽くされている。いまさらそんな場所に出かけていって、屋上屋を重ねようとは思わない。 といって、細

    能力が高すぎた福田事務次官の“悲劇”
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    FutureIsWhatWeAre 2018/04/20
    "15歳の人間にとって学校の成績が優秀であることは、一点の曇りもない全能感をもたらしてくれるよすがでもあったということ" そうかな?小中学生あたりまで運動能力がものを言う/勉強できても運動音痴だと肩見狭い
  • 「発見」された不存在の日記について

    大阪市内の路上に、840枚ほどの機密文書を含む国土交通省の廃棄書類がぶちまけられたのだそうだ。 1990年代制作のB級テレビドラマに出てきそうなシーンだ。 風に舞う文書。這いつくばって紙切れを拾い集める背広姿の職員たち。遠巻きに眺めながらヒソヒソ話をする主婦。なぜか周囲を走り回る野犬。あくびをする。無意味に全力疾走するオダユージ。民放夜8時の2時間枠で放送されるバカなサスペンス巨編にぴったりの絵だ。 もっとも、映像として「絵になる」のはその通りなのだとして、起こったことそのものは、たいした事件ではない。書類の廃棄を請け負った下請け業者が、運搬中に積荷を落としただけの話だ。国交省の体質が問われねばならないというほどのお話でもない。 ただ、タイミングがタイミングだけに、必要以上に注目されることは避けられない。 というのも、この何週間か、あるいはもっとさかのぼれば現政権が発足して以来のこの5年

    「発見」された不存在の日記について
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    FutureIsWhatWeAre 2018/04/06
    "政治の覇権争いが人治主義と縁故主義に傾き、選ばれてくる議員が世襲の三代目だらけである現状において、政治主導の理想は急速に色あせている" もともと大した理想でなくて好き勝手やりたいというだけだった気が
  • 佐川氏証人喚問視聴記

    この火曜日(3月27日)におこなわれた、佐川宣寿・前国税庁長官の証人喚問は、いろいろな意味で興味深いコンテンツだった。 私は、ほかのところの原稿を書きながらだが、参院でのテレビ中継を、アタマから最後まで視聴した。午後にはいってからの衆議院での喚問は、仕事に身がはいった結果、きちんと追い切れていないのだが、それでもデスクの前のテレビをつけっぱなしにしておくことだけはしておいた。 全体を通しての感想は、最初に述べた通り、テレビ放送のコンテンツとして秀逸だったということだ。 面白くなかったら、私のような飽きっぽい人間がこんなに長時間付き合うはずもなかったわけで、つまるところ、あれは近来稀な見世物だったということだ。 もっとも、あの喚問が真相の究明に資するのかどうかはわからない。 というよりも、NHKが公開している書き起こし(こちら)を見る限り、今回の国会でのやりとりから新たに明らかになった事実は

    佐川氏証人喚問視聴記
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    FutureIsWhatWeAre 2018/03/30
    "世界を動かしているのは、真相ではない。われわれの心を動かすのは印象であり憶測であり予断であり不安だ"