沖縄県石垣市屋良部半島の大崎海域の沖合で、JTB沖縄がマリンレジャー事業の拠点として巨大な人工浮島(ポンツーン)の設置を検討していることについて、同社が事業計画を断念したことが5日、分かった。設置に向けた海底の地形などを調査したところ、技術的に困難だったことが判明したという。 【地図】人工浮島の設置が検討された石垣島の海域 同社の担当者が4日、海面利用の権利を持つ八重山漁業協同組合の上原亀一組合長らに断念の経緯を説明した。 計画では海岸から約330メートルの沖合に縦27メートル、横50メートルの浮島を設置。ここを拠点にシュノーケルやダイビング、グラスボート遊覧を展開するほか、海中展望室などを備え、飲食サービスも提供するとしていた。 同社は昨年6月に八重山漁協の了承を得た後、必要な調査を実施。設置には岩礁破砕を伴うため、再び漁協の同意を得る手続きも予定していた。 八重山漁協は観光活性化に貢献