「人間らしい見かけだけが、人間らしさを表現する方法か」――東京大学と大阪大学は7月29日、“生命らしさ”を持つという機械人間「オルタ」(Alter)を発表した。オルタは、動きの複雑さによって人間らしさを表現することに挑戦したアンドロイド。皮膚に相当する部分を最小限にし、機械がむき出しとなっている。 「アンドロイドは10分見ていられるようにするのが大変。しかし、以前開発したアンドロイド「エリカ」と比べ、かけている時間もお金も少ないにもかかわらずオルタはその10分に耐えられる」と石黒教授は話す 開発したのは、東京大学大学院総合文化研究科の池上高志教授と学生の土井樹さん、大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒浩教授と助教の小川浩平さんの4人。主な役割分担としては、ロボット作りを担当する大阪大学では小川さんがアンドロイドを制御するツールを開発し、人間らしさの制御を担う東京大学では土井さんが動きや音をメ