日本文学振興会は1日、第143回芥川・直木賞の候補作を発表した。ノミネートされた作家は両賞とも6人。選考委員会は15日午後5時から東京都内で。 芥川賞では、イラン・テヘラン生まれのシリン・ネザマフィさんが前々回に続いて2度目の候補に挙がった。受賞すれば東アジア出身以外の外国人では初となる。鹿島田真希さんは別の作品で三島由紀夫賞、野間文芸新人賞を受賞。柴崎友香さんも別の作品で芸術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞を受賞。他の3人は初めて候補に選ばれた。 直木賞も、3人が初のノミネート。そのうち冲方丁(うぶかたとう)さんは若者向けのライトノベルを手掛けていたが、初の時代小説で選ばれた。候補作ですでに吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞。道尾秀介さんは候補作で山本周五郎賞を受賞している。【棚部秀行、内藤麻里子】 ============== <芥川賞> 年齢 候補作