衆院予算委での11年度2次補正予算案に対する締めくくりの総括質疑で質問に答える菅直人首相=国会内で2011年7月20日午前11時6分、藤井太郎撮影 菅直人首相は20日午前の衆院予算委員会で、原子力発電にかかるコストに関し「これまで言われてきたコスト自体が、現実とは大きく違うのではないか。少なくともかなり高いもので再計算しなければならない」と述べ、コスト計算を見直す考えを示した。海江田万里経済産業相は「再検証し、結果は明らかにする」と述べた。 経産省によると、1キロワット時あたりの発電コストは、原子力が4.8円から6.2円で他電力と比べ安い。しかし、首相は「根本から検証しないとならない」と強調。原発については「今回の事故は想定されていなかった。最終処分地の費用、原発立地のいろいろな費用も入っているのか」と語り、賠償費用や廃棄物処理、自治体への交付金などを除いた計算方法に疑問を呈した。 また、