「ほぼ全てのレコードのプライスが上がっている。特に山下達郎は象徴的な存在」。そう話すのは、レコード買い取りのプロ 、小椋賢さん。中古レコード市場を牽引してきた「セタガヤレコード」などを運営する株式会社CARASCOの広報でもある小椋さんに話を聞いた(※本文中金額は取材時のもの。中古レコードの買い取り相場は日々変動しています)。 レコードブームはサウナと同じ!? ――今やレコードが空前のブームなっていますが、なぜだと思いますか? 小椋賢(以下、小椋):時代の気分が大きいのかなと思います。配信のほうが楽なのに、手間をかけてレコード1枚を向き合って聞くっていうのが、贅沢。音楽メディアの主流だったレコードの時代からカセットテープ、CD、MP3それから今のサブスク配信となって、その対極のカウンターとしてアナログなレコードが復活したこともあります。 ――レコードブームはいつごろから来てたんですか? 小