「ダークナイト」を観ました。前作「バットマンビギンズ」では不評だったリアルな街としてのゴッサムシティが冒頭の銀行強盗シーンで一気に輝きます。押し入るジョーカー一味をたまたま居合わせた(?)プリズンブレイクの刑事がショットガンで応戦するあたりで「あ、やばいな」という感じ。銀行内でショットガン打ったら客に当たるだろ!当初、ジョーカーという狂った天才が起こす一大犯罪の全容を描く映画だとするならば、アメコミ映画として消費されるのは、もったいないのではとも思ったりもしました。雰囲気が重厚すぎてコウモリの格好をしたオッサンが出てきたとき若干浮いてます。しかしそのパッケージがあるからこそ、幅広く多くの層にアピールできるわけで、鑑賞を進めていくうちに、絶妙なバランスの上に成り立つ映画だと認識を改めました。ジョーカーの狂気と計画にすべての人間が飲み込まれ崩壊していく、そのストーリーと演出はとんでもないんです