「うさちゃんクリーニング」の名で東日本を中心に約600店舗を展開するクリーニングチェーン「ロイヤルネットワーク」(山形県酒田市)が、さいたま市北区にある工場で建築基準法が禁じる引火性溶剤を使用していた疑いのあることが、さいたま市の立ち入り検査で分かった。市は週明けに工場の責任者から事情を聴く予定で、同法違反の疑いで行政指導を行う検討もしている。 さいたま市北部建設事務所によると、9日に「うさちゃんクリーニングさいたま北工場」(同市北区東大成町2)への立ち入り検査を実施。従業員が引火性のある石油系溶剤を使用していると証言したほか、工場の機械も石油系溶剤用だったという。 同工場がある場所は近隣商業地域。引火性溶剤を使用するクリーニング工場で火災が起きると爆発的に燃えることがあるため、建築基準法は人が集まりやすい住宅系や商業系の用途地域での稼働を制限している。【小泉大士】