医師免許を持たないにせの医師が現れ、逮捕される事件が全国で相次いでいます。 医師になりすました男が3年間に2万5000人余りの健康診断を行い、3000万円近くに上る報酬を得ていたケースも明らかになりました。 なぜこうしたにせの医師が横行しているのか。 警視庁が摘発した事件から、本物の医師がにせの医師の横行に手を貸していたという実態が浮かび上がってきました。 事件の取材に当たっている社会部・警視庁クラブの松木遥希子記者が解説します。 クリニックで何が 高級ブランドのブティックが軒を連ねる東京・港区南青山にある瀟洒なビル。 この一室にあった美容整形外科のクリニックが事件の舞台となりました。 クリニックの事務長だった澤部勝仁被告(47)は、医師免許を持たないのに、おととし9月までの1年半余りの間、患者3人に美容目的の手術をしたとして、医師法違反の罪で逮捕・起訴されたのです。 これまで