林業振興のため、木材需要を増やそうという声が高まっている。公共建築では木造を優先するような法律もできた。 だが、そこで気づくのは、木材の需要イコール木造建築物というステロタイプな前提だ。 たしかに建築材(とくに柱や梁など構造材)はボリュームがあるので、木材の消費量を底上げするには有効だ。とくに住宅は木造率が高い。だから林業側も、常に住宅に使われる木材を生産することを想定してきた。 それは今に至るまで続き、木材の利用法で思いつくのは、まず建築物だった。それが量的にもイチバン多かったのだ。 木の柱を建てるのが、建築の基本しかし現実の住宅を見ると、いくら木造と言われても木肌が見えない家が少なくない。柱も梁も見えない。壁も新建材のクロス。それが大壁工法と呼ばれる現在主流の建築法だからだ。逆に畳に代わるフローリングは一応木製(合板が多い)なのだが、その上にカーペットを敷く。 もしかして日本人は木が嫌
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