大型開発工事は初期段階のものやこれから着手されるものが多い(記者撮影、写真と本文は直接関係ありません) 「そこまでして取りに行ったか」 準大手ゼネコンのある中堅社員は、ある入札結果を見て、驚きの声を上げた。 2020年8月。香川県多度津町が新庁舎建設工事を一般競争入札にかけた。落札したのはスーパーゼネコンの大林組。人口2万3000人の小さな町の一案件に、鹿島や清水建設、戸田建設、飛島建設、フジタといった大手ゼネコンが応札した。 予定価格約34億円のところ、落札価格は28億3500万円。「おそらく(落札の最低額を制限する)最低価格で札を入れている。採算ギリギリの線だろう」と冒頭のゼネコン社員は語る。 中規模案件に群がるスーパーゼネコン 新型コロナウイルスが襲い掛かった今期は、ゼネコン・建設業者に異変が起きている。「スーパーゼネコンは今期や来期あたりの売り上げを埋めるために、本来は準大手や中堅
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