厚生労働省の副大臣に就任した元俳優の三原じゅん子参院議員(自民)が毎日新聞の取材に応じた。三原氏は、自らの体験を基に、与党議員の立場から政府に子宮頸(けい)がんや不妊治療への対策を強く求めてきたことで知られる。政府の一員として政策をつかさどる立場となった今、課題とどう向き合うのか。【原田啓之】 闘病生活を送った「子宮頸がん」 厚生労働省10階の副大臣室。就任を祝う白と赤紫のコチョウランで彩られていた。冒頭に写真撮影を依頼すると、すっと背筋を伸ばし、きりっとした表情で一眼レフカメラを見つめた。副厚労相として担当する分野は労働、子育て、年金、不妊治療、そして子宮頸がんを予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンだ。特に、闘病経験のある子宮頸がんについて強いこだわりを持つ。 「(ワクチンの)接種率を上げることが一番。対象者、保護者が本当に安心して、納得して打とうって思っていただくことが、私