「毅然とした外交」はどこへ? ドナルド・トランプ大統領来日フィーバーが、ここ数日、日本で起こった。 世界を次々と不安と混乱に陥れている「ゴジラ」を、日本は笑顔で呼び寄せ、新天皇に会わせたり、ゴルフをやったり、相撲を見せたり、居酒屋で宴会やったり……。私はどうも、このフィーバーの輪に加わる気になれなかった。 象徴的な光景があった。5月26日夕方6時頃、東京・六本木の炉端焼き店「田舎家東店」での日米両首脳の冒頭コメントだ。 トランプ大統領:「われわれは素晴らしい時間を過ごした。そして首相と私は、貿易と軍事について、多くのことを話した。とても生産的な一日だ」 安倍首相:「リラックスしながら、様々なことについて議論を行いたい、意見交換をしたいと思います」 このように安倍首相は未来形で話し、トランプ大統領は過去形で話したのだった。そして安倍首相の目はにこやかに垂れ下がっていたが、トランプ大統領の目は
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