東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を務めていた森喜朗・元首相が、女性蔑視発言の責任を取り、辞任した。私が何よりも驚いたのは、「自分が悪い」とは思っていないように見えることである。 森氏は、自身の「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」という発言が問題視されたことについて、「意図的な報道があり、女性蔑視だと言われた」と反論した。また、「老害」と批判されたことに対しても、「極めて不愉快」と怒りをにじませた。 これは、口では「大変ご迷惑をおかけをしたことを誠に申し訳なく存じております」と言っているものの、本音では「自分が悪い」とは思っていないからだろう。 このように、どれだけ世間から批判されても、周囲に不快感を与えても、「自分が悪い」とは思わない人を、私は「自分は正しい」症候群と呼んでいる。この症候群にかかっていると、年を取るにつれて「老害」になりやすい。
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