大阪市の松井一郎市長は5日の記者会見で、阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)の従業員の新型コロナウイルス集団感染について「客からの感染の可能性が高い」との見方を示した。2日には店舗のバックヤードで感染が拡大したとの見解を示していたが、保健所の調査を受け転換した。 松井氏は「エビデンス(科学的根拠)はない」としながらも「保健所で調査して、従業員同士なら全てのフロア全体に広がると思うが、今回は一部のエリアに従事している従業員が感染している状況だ」と指摘した。 市の担当者は、無症状で感染していることに気付かない客が、マスクを鼻まで下げて大声で会話したり、ウイルスが付いた手で何かを触ったりしたことで感染が広がった可能性を指摘した。