各地で噂に(?)なっていた 日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で 作者: 水村美苗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/11/05メディア: 単行本購入: 169人 クリック: 12,657回この商品を含むブログ (459件) を見る を読んでみた。なんだこれは……。歴史的な認識の誤りとか日本の国語国字問題とかそういう部分での知識の欠如とか多すぎて話にならない。まずこれは「論文」ではない。一言で要約すると「ワタシは明治・大正時代の日本の小説が美しくて好きだ。なぜならその時代の日本の小説家は知識人だったからだ。この美しい日本語の小説が読まれなくなるのは腹立たしいので、日本の若い世代でも明治時代の小説が読めるように、日本政府はちゃんと日本語を教育しなければならない」というものである。気持ちは分からないでもないが、そういう気持ちがあったとしても、他人を説得する文章を書きたいのであれば、