2011年7月28日、三洋電機の洗濯機および冷蔵庫事業の中国ハイアール(中国海爾集団公司)への売却が決まった。 両社は2002年から提携関係にあり、2007年2月には、合弁で家庭用冷蔵庫の設計、開発を行うハイアール三洋エレクトリック株式会社を設立。さらに、三洋電機が一部出資するタイのハイアール・エレクトリック・タイランドでは、日本向けの冷蔵庫の製造もしてきた経緯もある。 今回の事業売却は、洗濯機および家庭用冷蔵庫事業が、パナソニックグループ内において構造改革対象の重複事業となっていたことによる。「事業の継続による雇用維持の観点などから、これらの事業について、ハイアールに譲渡することにした」(パナソニック)。 具体的な譲渡内容は、以下のとおりだ。 ■三洋電機が保有している以下の株式の、ハイアールグループへの譲渡 ・洗濯機の製造、販売を行っている三洋アクア ・家庭用洗濯機を製造している湖南電機