難解な解説が多くとっつきにくいアートの世界。有名な画家の名前は知っているが、なぜ評価されているのかはいまいち分かっていない方も多いことだろう。この連載では「有名画家の何がすごかったのか」をアーティストを取り巻く環境とともに紹介する。 勝川春朗、勝春朗、群馬亭、宗理、辰斎、辰政、雷震、雷信、雷斗、戴斗、為一、画狂人、卍老人、不染居……。これらの単語を見て、ピンとくる日本画好きな方もいるだろう。これはすべて葛飾北斎の画号(芸名)だ。実は「葛飾北斎」と名乗っていたのは5年間くらいである。 「好奇心旺盛かつ集中力の鬼」である人生から、彼は「奇人じゃん」とネタにされることもある。しかし、創作物・仕事に対する熱量から学ぶことは、もちろん多い。そこで今回は葛飾北斎の人生、エピソードを振り返りつつ「彼の何がすごいか」を解説していこう。 Profile葛飾 北斎(かつしか・ほくさい)江戸時代後期の浮世絵師。
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