・明確な指示を伝達せず、意図を汲み取って自発的に動くことを期待するといったコミュニケーションのあり方に致命的な問題があった。 ・コミュニケーションギャップを防ぐためのノウハウを盛り込んだ明快なコミュニケーションのスキルが説かれる。しかし、そういったスキルでは問題は解決しない。なぜなら、私たちの気持ちが明快さを嫌うからである。明快なコミュニケーションのためのスキルを知ったところで、それを使う気持ちがない。 ・「俺は聞いてない!」と言った側も、報告内容の詳細を追及しないことが多い。内容そのものに強い関心があっての発言というよりも、知らされなかったことにこだわっているのだ。 ・職場の人間関係にさえパーソナルなつながりを求めたがるところにも、機能集団になりきれない日本的組織の特徴が端的にあらわれている。 ・日本的組織は、職務遂行に徹した機能集団というよりもムラ社会感覚、あるいは擬似家族的感覚で運営