2006年2月24日,情報処理推進機構(IPA)が開いた,2005年度上期「未踏ソフトウェア創造事業」の最終成果報告会(プロジェクト・マネージャは東京工業大学の千葉滋氏)は,世界的に著名なオープンソース・ソフトウエアの開発者による講演を交えた盛りだくさんな会合となった。未踏プロジェクトの報告会としては異例の200人近い参加者が集まった。千葉氏による未踏ソフトウエアのテーマ設定は「世界を目指す基盤ソフト」である。 既に,世界的な競争力を持つソフトウエアが,日本のオープンソース開発者の間から登場しつつある。例えば,オブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」の利用者は世界中にいる。Rubyの国際会議である「Ruby Conference」は米国で毎年開催されており,2005年は第5回を数えた。Javaのバイトコード操作ツール「Javassist」は,米JBoss Inc.のアプリケーション・サー
「JVM上で不可能なことなど何もない」(Nothing is impossible on the JVM)――、こう話すのはJRubyでコア開発メンバーを務めるチャールズ・ナッター氏だ。2009年6月1日、米国サンフランシスコで開催されたCommunityOne(JavaOne)で講演したナッター氏は、JavaVM上にRuby処理系を実装した経験について話した。当初まったく実現不可能に思えたプロジェクトで、どう障害を乗り越え、その取り組みがいかにJavaプラットフォームに影響を与えているかについて解説した。講演のタイトルは「不可能を超えて:JRubyはいかにJavaプラットフォームを進化させたか」(Beyond Impossible:How JRuby Has Evolved the Java Platform)だ。 Ruby on JVM!? そんなの実現不可能! もともとJava言語向
ネタ元はこのあたり。 SIer と Rails とエンタープライズと エンタープライズにおけるRailsの価値とは 弊社の某エロい人がRoRに萌えており「おお、なんて生産性が高いんだ。もうWebアプリなんて全部これでいいじゃないか。」とか本気で思ってそうなので萎える。言語の違いは時にはビジネスモデルの違いにつながることが理解できないようだ。言語ってのは文化なの!これからはRubyを全面的に取り入れ開発標準もRubyだぁぁぁぁとか言い出したらどうしよう。グーで殴るしかないかw 本来、コード量の少なさや、CoCを前提とした設定の少なさが価値を発揮するのは、メンテナンスの場面です。読み込まないといけないコード量の少なさと、少ないコードの変更で修正ができることが、その理由です。そのためには、大前提として、Ruby(on Rails)らしい、プログラムを作っておくことが必須なので、マネージャはその辺
前回は、Javaの世界では中・大規模システム構築のためのノウハウが蓄積されていること、そのノウハウが小規模システムにおいては必ずしも有効とは限らないないことを述べた。そこで、Ruby/Ruby on Railsを使って小さく・すばやく開発し、システムの拡張が必要になったらJavaもしくは.Netプラットフォームに移行するモデルをご紹介した。また、Rubyの実行環境を整え、「Hello World」の出力方法についても触れた。 それに続く今回は、開発環境とRubyのソースコード、マニュアルの入手方法を説明する。本連載はJava開発者の皆さんをターゲットに置いており、できるだけJavaの場合と比較しながらRubyを紹介するというスタイルで解説を進めているが、(当然だが)JavaとRubyは全く別の言語であり、Rubyはさまざまな言語から長所を取り入れているため機能が豊富だ。したがって、Java
忙しいJava開発者のために 「Ruby on Rails(以下、RoR)」の登場が大きな契機となり、現在、Rubyユーザーの数は増加の一途をたどっている。最近では多くのプラットフォームで対応が進められており、Javaにおいても、JVM上で動作するRuby実行環境「JRuby」が用意されているのはご存知のとおりだ。 こうした背景から、Java開発者の中にはRubyに興味を持っている方が少なくないのではないだろうか。もっとも、その多くは、日々の業務に追われ、新たな言語の学習に十分な時間がとれないという状況だと推測する。そこで、本連載では、Rubyという言語、およびその言語の魅力を最大限に引き出しているフレームワークRoRについてJava開発者の皆さんが効率的に学習できるよう、JavaプラットフォームとRubyプラットフォームの特徴を比較しながら解説していこうと思う。 なお、連載の前半では、J
■ 「高橋メソッド」的突貫工事と、脆弱性を排除する構造設計は両立するか こんな記事が出ていた。 「3年で陳腐化するWebサイトの構築には軽量言語のほうが向いている」,日本Rubyの会,高橋征義会長, 日経ソフトウェア, 2006年2月10日 高橋氏は「Webサイトは構築してから3年経つと陳腐化する」と指摘する。ただ,壊れたわけでもないWebサイトを3年でリニューアルするには,事前に顧客と話をつけておく必要がある。3年で捨てる予定のアプリケーションの予算は少ない――これが,WebにはPHPやRubyといったLLが向いている理由である。Javaのような重量級の言語だと,10年持ちそうな設計や構造のアプリケーションを作ることになり,費用もそれなりに高額になってしまう。 それは話が逆だろう。「10年持ちそうな」という言葉で比喩されるような、つまり、しっかりとした設計や構造のアプリケーションを作ると
話題のJRubyを動かしてみよう 導入編 - JRubyのコツをつかむ においてJRubyを導入する方法を紹介した。ここではその次のステップを紹介したい。 JRubyを使ってプログラミングをはじめるにあたっていくつかコツがある。本稿ではその"コツ"を紹介したい。基本的にはプロジェクトサイトに用意されている文章と、成果物に同梱されているドキュメント、サンプルコードを読めばよいため、本稿と併せてそれらのドキュメントにも目を通してほしい。 JRubyは基本的にふたつのレベルでJavaとのインテグレーションをサポートしている。ひとつは低レベルサポート、もうひとつは高レベルサポートである。たとえばプロジェクトサイトに用意されているドキュメントから抜粋すると、低レベルサポートではリスト1.1のようにJavaのメソッドを利用する。これはJavaのリフレクションAPIに近いものだ。JRubyにおけるJav
Javaの世界においてホットな話題といえばスクリプト言語。このなかでもJava言語と近い文法をもつGroovyはJavaデベロッパにとって親しみやすいだろう。このGroovyを使い、Ruby on Rails(以降、RoR)に触発されたフレームワークとしてGrailsが開発された。JavaOneにおいてOracleがサポートを表明するなど、エンタープライズでの利用も進みそうだ。本稿ではGrailsを使って小さなアプリケーションを作ってみる。 Grails 0.2 登場 The Grails teamは14日(米国時間)、Grailsの最新版となるGrails 0.2を公開している。Grailsは、Groovyを使ってRoRとよく似たWebアプリケーションシステムの開発環境を提供するツール。GroovyはJavaで実装され、Javaに近い文法を持つスクリプト言語で、JSR-241として標準化
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