(文/長坂 道子) 44パーセントが離婚に至る!? スイスの婚活状況 スイスでの初婚平均年齢は男性が31.2歳、女性が28.9歳だという。 この値は30年前に比べて、およそ4歳ほど上昇しており、先進国全体の晩婚化の傾向は、スイスでもやはり顕著なようだ。逆に結婚件数自体はここ数年、ほとんど変化がない。代わりに激増したのが離婚。最近の統計では、すべての結婚の44パーセントが離婚に至るという(!)。 結婚という形はあえて取らず、同棲状態のまま家庭を築くカップルも多いし、同性愛カップルもたくさんいて、その点では家族やパートナーのあり方のバラエティは日本よりずっと豊富だし、またそうしたバリエーションに対する社会の許容度もずっと高い。それを反映してか、いわゆる出会い系サイト、婚活ビジネスの類も盛況で、「出会いの方法にはこだわらない」「過去にネットで恋人を見つけた経験がある」といった発言は、スイスではご
(文/長坂 道子) 記録的な寒さと積雪に見舞われた今年のスイスの冬も、待ち焦がれた春の気配とともにようやく終わりにさしかかりつつある今日この頃。パン屋さんの店先にはウサギをかたどったチョコレートが並び、花屋さんには水仙やクロッカスの鉢植えが色とりどりに勢ぞろいして、イースター気分を先取りしている。 スイスのイースターといえば、まず連想されるのが国内各地で一斉に催される各種コンサート。有名なバッハの「マタイ受難曲」はイースター・コンサートの定番中の定番だが、大ホールから教会まで、大小さまざまの会場で、オーケストラから室内楽、合唱など、それぞれの分野で「春の訪れ」「復活」を意識したコンサートが、まさに木々が一斉に芽を吹くように数多く開催され、人々は1枚薄着になってこうしたイベントに繰り出す。宗教的な「復活」のイメージが、待ち焦がれた春の到来がもたらす喜びとシンクロし、スイス各地で紡がれる音楽の
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