オープンソースプロジェクトへの参加者が最初にする作業は、普通、ソースをダウンロードして、研究することである。これはときにうんざりするような作業で、プロジェクトの規模が大きくなるほどその傾向も強まる。 リーダーがプロジェクト全体のグラフィカル表現でも用意してくれていれば、現参加者は開発中のソフトウェアの全体像を見失わずにすむし、将来の参加者はソフトウェアの部分間の相互関係を視覚的に把握できる。現にほとんどの市販ソフトウェアでは、開発者どうしがそのようなグラフィカル表現を――それも、UML(Unified Modeling Language)という標準的な方法で――共有できるようになっている。これに対し、オープンソースプロジェクトの最大リポジトリを標榜するSourceForge.netで探しても、ソフトウェアをUMLで記述しているオープンソースプロジェクトは数えるほどしかない。この理由の一部は