アルツハイマー病の治療薬という分野は、これまで失敗の連続でした。しかしここで大きな前進がありました。バイオジェン・アイデックの治験薬が、患者の認知機能の低下を大きく遅らせることに成功した、その第一号となったのです。 また研究結果を検討したところ、アルツハイマー病の発病で重要な役割を果たしていると思われる、脳内の垢のような、ある物質を減少させる効果があることも分かりました。 コーウェンのアナリスト、エリック・シュミットは、「見事な」結果だと述べました。アルツハイマー病の専門家の見解も踏まえて、次のように述べました。「当社のコンサルタントによると、データは信頼でき、説得力があり、特段の疑問点もないことを確認したということです」。 バイオジェン・アイデックによると、安全性と認容性についても許容できる範囲でした。しかし副作用が無いわけではありません。脳の組織周辺の水分量が過多になり、5分の1以上の