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2013年12月13日のブックマーク (4件)

  • 村上春樹的桃太郎

    昔、とは言ってもだいぶ昔のことなのだけれど、僕はある町(名前もない小さい町だ)にと二人で暮らしていた。 多くの夫婦がそうであるように、僕たちの間にもいささかの問題があった。 他人からしてみれば些細な問題かもしれないのだけれど、はよくそのことで自分自身を責め、彼女が来持つ良さを損なっていたと思う。それは2月に突然降る冷たい雨のように僕たちを苦しめた。 「あなたはどう思うの?私たちに子供がいないことについて」とが言った。そのとき僕たちはボンゴレ・ビアンコといんげんのサラダをべ終え向かい合って座っていた。テーブル越しのはなんだかいつもより疲れているように見えた。 「ねぇ、最初に言っておきたいんだけど」と僕は言った。 「僕は特に子供が好きじゃない。それに子供がいないことは夫婦の自由な選択の結果であって、君が苦しむべき問題じゃないと思う」 は頬杖をついて僕の方をじっと見つめ、(あるいは

    村上春樹的桃太郎
  • ヴォイニッチ手稿はどうみても楽譜 | ここは3.11後の日本

    ヴォイニッチ手稿という奇書がある。14世紀ごろ(羊皮紙は1404年から1438年)に書かれた古書で未知の言語で書かれた文章と実在しない植物などの挿絵からなる。230ページもあるが、いまだに解読されていないらしい。 www.bibliotecapleyades.net/ciencia/esp_ciencia_manuscrito07.htm#top だが、これは俺には楽譜にしかみえない。 俺がおもうならそうなんだろう。俺のなかではな・・・。 ということで、終わらせてたのだけど、なんとなくなんでそう思うのかをかいておこうとおもった。 現代の一般的な楽譜は12音階からなる五線譜で書かれる。この元となったのはネウマ譜で横線に球をおく音程のとりかたは9~10世紀ごろに教会の聖歌のために体系化されたようだ。それから活版印刷が発明され楽譜が器械印刷で世に出たのは活版印刷から20年たった1473年だそ

  • ロック100年の歴史が1分でわかるインフォグラフィック

    ロックミュージックは、どんな音楽がルーツで、そして今、どこに向かっているのか――1枚のインフォグラフィックで表現している。下の画像をクリックすると、ロックの起源から現在までを時系列で追いかけることができる。それぞれのジャンルをクリックすると音楽のサンプルが聴けるようになっている。

    ロック100年の歴史が1分でわかるインフォグラフィック
  • 自死遺族の生き方 - Everything you've ever Dreamed

    僕が迷子になったとき「死んだオヤジが連れて行ってしまった」なんてオカルトじみたことを言ったのは父である。迷子になったのは昭和52年師走、横浜駅。当時3歳。もっとも当事者の僕にその記憶はなく、ずっと後、中学生になってから母から聞かされたのだ。そのとき3歳の僕をなかなか見つけることが出来ず父と母は最悪の事態も覚悟したらしい。父は極めて楽観的で楽しい人なのだが、同時に諦めも早い人で、その前年に亡くなった祖父を持ち出して「オヤジが連れて行ってしまった」と母に話したらしい。 当時、父が祖父のことでキズつき疲れていたのは想像に難くない。祖父の遺体は海で見つかったと聞かされている。姿が見えなくなってから富山県高岡の海岸で見つかるまで一週間かかったとも。祖父は何も語らずに死んでしまった。いつだって肝心なことは言葉にされないまま終わる。そういうものなのだろう。僕が迷子になったのはその直後だ。 「オヤジが連れ

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