沖縄における終戦時集団自決に関する高校教科書の記述について、教科書検定制度との問題点をとりあげたところ(一昨日、10月2日)、多くの方々から真剣なご意見を頂きました。多くが私の主張には批判的ではありましたがまずは心からお礼を申し上げたうえで、とりあえずのご返事、ご説明をしておくことが必要と思っています。本問題は5月頃から自民党内では議論されており、私も議論に参加しながらも自分の態度は決め切れず、7月の参議院選挙の間もずっと独りで反芻していました。 私は勿論、検定制度の重要性、政治からの独立、中立性については痛いほどわかっているつもりですが(だから深く悩んでいるのですが)、結論からいうと今回の書き換えはいささか根拠が薄い、なぜ今わざわざ、という疑問が溶けないのです。戦後の国家補償を認めさせるために敢えて「軍隊の強制」と虚偽を言い、その「虚偽」が過ちだったと告白したとする高齢の元軍人の勇気