マラソンの有森裕子さんは、オリンピックの2大会連続(バルセロナ、アトランタ大会)でメダルに輝く、すばらしいアスリートである。 その有森さんに伺って驚いたのは、高校、大学と、監督からは、決して素質に恵まれた選手だとは思われていなかったというお話だった。 高校の陸上部の監督は、有森さんには才能がないからと入部を認めてくれなかったのだという。仕方がなくて、有森さんは、入部が許されるまで、校内で監督の出先に顔を出して、いつも、その視野に入るようにして、存在をアピールしたのだという。 高校から大学に進んでも、有森さんの記録は、必ずしもずば抜けたものではなかった。小出義雄監督の指導を受けたリクルートへも、ほとんど「押しかけ」のようなかたちで入ったと聞く。 そのような「スタート」にもかかわらず、有森さんのアスリートとしての実績は、結果として揺るぎないものとなった。有森さんの成功の秘密は、何なのだろうか?
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