なぜ食品安全委員会を消費者庁に統合しないのかというご質問を多数いただきました。 食品安全委員会は、食品に関する様々なリスクを科学的に評価する機関です。 食品安全委員会という名前が的確だったかどうかと思いますが、食品安全委員会の役割は、第一に科学的に、第二に公正中立な立場から、リスクを評価するということです。 科学的な評価をする機関ですから、消費者の権利を守る役割を期待される消費者庁に統合する積極的な理由はありませんし、公正中立な立場が期待されているということからは、消費者からも生産者からも他の官公庁からも独立していなければなりません。 もし、消費者庁が食品安全委員会を統合してしまうと、生産者から見て食品安全委員会の評価はバイアスがかかったものであるという主張をしやすくなり、またしたくなります。 食品安全という観点から見て、食品安全委員会が権威ある科学的な評価をする機関でなければ、バイアス