全国で約100万人の患者がいると言われているうつ病。これまでうつ病は、医師が、「DSM-4」と呼ばれる国際的な診断基準に照らして問診を行い診断するのが一般的だった。 だがこの問診によるの検査法は、患者が常に正確な状態を医師に伝えるとは限らず、医師の診断能力に依存する形となってしまい再発率も高かった。 そんな中、簡単な血液検査でうつ病が判定できるEAPバイオマーカーが医師とメーカーの共同開発により開発され、一部の医療機関で試験運用が行われ一定の効果を出しているという。 血液検査でうつ病判定:EAPバイオマーカー 東京、青山にある川村総合診療院の川村則行院長はヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)と共同で血液検査でうつ病がわかるEAPバイオマーカーを開発した。精神疾患を発症すると免疫力が落ちる。これまでの研究でうつ病患者は血漿(けっしょう)中のエタノールアミンリン酸(EAP)濃度が