アルゼンチン政府による最近の2つの条約の批准は、同国による最近の死刑廃止を明確に裏付けるものだ。アルゼンチンは今や、米大陸の中ですべての国際人権条約を批准した6番目の国となった。 9月2日、アルゼンチンは死刑の廃止を目的とした市民的及び政治的権利に関する国際規約(自由権規約)の第2選択議定書を批准した。同国は9月5日、米州機構の死刑廃止のための米州人権条約選択議定書にも批准し、10番目の批准国となった。両議定書ともに留保なしの批准である。 1951年軍事裁判法を廃止するための法律案がアルゼンチン上院議会において全会一致で承認されて1カ月たらずで、この重大な進展があった。これにより、戦時あるいは平時に軍人によってひき起こされた犯罪に対して死刑を適用する規定が廃止となり、同時に軍事裁判も廃止された。 アムネスティ・インターナショナルは、死刑を廃止し、死刑廃止に向けた国際的責任を示すためにアルゼ