中国の「コンパス」や欧露の衛星測位システムに対抗し、米国が開発中の次世代GPS「ブロックIII」の完成予図(AP) 地球上での現在位置を測定するための衛星測位システムで、米国が運用している「グローバル・ポジショニング・システム(GPS)」。日本でもカーナビなどで利用されているこのシステムをめぐり、中欧露が米国に頼らない独自システムの開発競争を加速させている。(SANKEI EXPRESS) 今月初め、露の「グロナス」が全世界をカバーできるようになり、中国の「コンパス」が27日から来年の実用化に向け試験運用を開始。欧州の「ガリレオ」も2014年の稼働を目指す。しかし、米国はこうした動きに対抗するため、今月からGPSの飛躍的な性能向上に着手し、現在の優位な状況を守りたい考えだ。 27日の英BBC放送によると、中国の「コンパス」は2000年から計画が動き出した。総事業費は632億ドル(約4兆90