2007年8月19日の東京新聞より。 日本、800人申請も認定ゼロ 日本で難民認定を求めるトルコ国籍クルド人への冷遇が続いている。もともと日本の難民認定数は他先進国と比べてけた違いに少なく、国際的な批判を浴びている。だが、それにしても申請者の二割弱を占めるクルド人が、一九八一年に日本が国連難民条約に加入して以来、難民認定されたケースが全くないというのは極めて不可解だ。日本がクルド人に背中を向け続ける訳は―。(鈴木伸幸) 本国へ強制送還 「旗」の写真で拘束 「なぜ、難民として認めてくれないのか…。実際にトルコでは収容所に入れられ、暴力行為も受けたのに」―。クルド人男性(二三)は頭を抱えた。初めて日本を訪れたのは二〇〇二年十二月。難民申請したが、法務省入国管理局から「トルコで迫害を受けることはないから帰りなさい」と説得され、翌〇五年三月、強制送還に応じた。 ところが、イスタンブールの空港で、待