韓国アート展のまなざし(上)2010年11月1日15時27分 (1)グスタフ・メツガーの連作の一つ (2)並んだ肖像写真はカンボジアの囚人たちだ (3)虐げられる中国の農民を等身大で表現した「レント・コレクション・コートヤード」 (4)ある部屋はテディベアを抱く人々の写真で埋め尽くされていた (5)特攻隊を題材にした小泉明郎の作品=いずれも西写す 韓国はこの秋、アートで色づいている。アジア最大級の美術展「光州ビエンナーレ」(7日まで)、メディアアートの祭典「メディアシティ・ソウル」(17日まで)、芸術監督に日本人を迎えた「釜山ビエンナーレ」(20日まで)と三つの国際展が開かれている。過酷な歴史や失われた命の記憶に向き合いつつ、一途に国際化を目指す韓国の姿が浮かび上がる。 ■重い歴史 世界の作家向き合う 迫害されるユダヤ人家族の写真の前には、がれきが積まれ=写真(1)、戦火を逃げまどうベトナ