日本維新の会は当初、全小選挙区候補擁立という選挙戦略を立てていた。 このことは日本維新の会が独立独歩を看板としたことを意味する。他党に頼らない、日本維新の会のみの力による全区候補擁立と選挙勝利を予定した、自尊心高い独立独歩戦術の宣言だった。 【独立独歩】「独立して他から支配も影響も受けずに自分の思うとおりにやること」(『大辞林』三省堂) だが、世論調査で意外と支持率が伸びなかったことと、公募応募者の中から候補者が集まらなかったために擁立が困難となって、小選挙区全区候補擁立という選挙戦術の転換を余儀なくされることとなった。 余儀ない転換は仕方がない。だが、一度独立独歩の看板を掲げた以上、擁立可能な選挙区のみの戦いに限定するのが看板に偽りなしの独立独歩の姿勢であるはずだが、「小異を捨てて大同につく」の口実の元、政策の異なる上に、「維新」とは「これ新なり」という意味に反して古い政治家たちの集団で