岸田文雄首相は7日、在職日数が2021年10月の就任から886日となり、戦後9位の田中角栄元首相に並んだ。岸田首相はこれに先立ち6日、首相官邸で記者団に「毎日毎日の積み重ねなので、在任日数の長さについて特段申し上げることはない。積み重ねを大事にこれからも一つ一つ課題に臨みたい」と述べた。 首相は災害対応や政治とカネの問題など「先送りできない課題に取り組む毎日が続いている」と強調。「その都度、課題に思いを巡らせ、決断する。こうした積み重ねが続くと思う」とも語った。 田中元首相は1972年に首相に就任。在職中に日中国交正常化を実現したが、「田中金脈問題」と呼ばれる政治とカネの問題が表面化し、74年に辞任した。【池田直】