2019年10月9日付の日経ビジネス(オンライン)に、「食品ロス」の量、もっとちゃんと算出しませんかという記事が掲載されていた。2030年までに食品ロス量を半減させるという数値目標が定まっている、にもかかわらず、その定義や算出方法が曖昧である、という指摘だ。 筆者の最初のキャリアは日用品メーカーの研究所だ。その後の食品メーカーでも、皮膚や腸内環境の臨床試験を行い、データを取っていた。データの重要性や、統計値に「ウソ」があることは、少しだけ把握している。 確かに日経ビジネスの記事の指摘通り、算出方法は曖昧だ。だが、筆者は、下記3つの主な理由により、「年間の食品ロス643万トン」や「2030年までに半減」という数字に、あまり意味があるとは思っていない。昨年と今年に2回、生出演した久米宏ラジオなんですけどという番組でも言及した(番組では久米宏さんも「政府の統計値は信用できない」と発言)。 恵方巻
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